第3292回 岡山市平成30年7月豪雨水害後の室内カビ発生の原因について。 模型公園

みなさん おはようございます、 模型公園です。



                      2018年8月7日火曜日の投稿です。



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     【 平成30年7月豪雨水害での床上浸水の状況 岡山市東区 】

           

【 前話の続きより。】




  岡山県岡山市東区の 2018年7月7日土曜日の深夜1時30分頃発生

 した、平成30年7月豪雨水害の出来事を検証して 至らなかった事を未来

 に生かす事が肝要です。

 今日のお話は水害後の室内のカビの発生状況とその原因を考察したお話し

 です。



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          【 泥水の津波が押しよせた跡  岡山市東区 】





 上の写真の様に 泥水が複数回津波のように西から東に向かって押しよせ

そして家の下に入り込んでいった。

 そして、家の下から配水管や、お風呂、掘りごたつ、畳の下から吹き上げた

場合、 みなさん 畳を取り外して直ぐに廃棄処分した家が多かったと記憶して

います。


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  これらの行為を行った人達はその後どうしたかというと、畳屋さんで

新しい畳を買って また室内に入れた人が多かったようです。

つまり、被災して資金がとぼしい中、新しく畳を新調したわけです。

 

    みなさん、 これが大きな間違いであった。

    みなさんが水害にあったら まねをしないでください。





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    驚いたのが、畳の上に赤いじゅうたんを敷いていたのですが、

 上の竹台子をご覧ください、物を置いている裏側がカビが知らないうちに

 発生していました。

  物を置いていない場所はそうでもないのですがーーー。

  多いに驚き、「 どうしたんなら こりゃーー。」と、言う事になっていった

  のです。




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     あれでもと思って、畳の上に紙を敷いて養生して、赤いカーペット

    を敷いていたのですが、上の様な状態になりました。

    確認して行くと、 タンスなど家具を上に置いた場所に同様なカビが

    発生していました。

    つまり、タンスなどの家具の裏側にカビが発生していったようです。



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         水害後、1ヶ月も経過してカビが大量発生していった

         原因は何であったのかーーー。


    ここからが今日のお話の大切な部分ですが、水害が発生して水が

  家の下に入り込んだ場合、 手間でも すべての畳を外して、その下の

  板をバールを使って取り外して、床下の流れ込んだ泥を除去する工事を

  費用がかかっても行う必要があったようです。


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   上の写真は 被災後 4週間後の床下の写真を撮影してみました。

   津波が入り込んで 床下の板が破損して外れているのがわかります。

   そして驚いた事に、床下の土が4週間、つまり28日も経過しているのに

   現在もべちゃべちゃの状態です。

   ご近所の年長者のご老人に聞いて見ると、 手間でも 床下の板を外して

   これらのべちゃべちゃの水害の泥を除去するか、 送風機のような機械で

   床下に風を送って乾かした後に畳を交換する必要があったようです。

   この作業を飛ばして、家の中の作業を行うと、 カビがどんどん発生していく

   現象が起きていくようです。




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       【 白カビが発生した 大正8年の古写真帳 】



    カビの種類はいろいろで、 上の写真は大正時代の古い写真帳ですが

    白いカビが発生して、現在修復に多いに苦慮しています。


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   この白いカビというのは、家の床下に多数発生しているようです。

  上の写真の床下の泥が、津波で運ばれてきた西側からの進入した

  ヘドロのようです。 


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  今回の水害の被災者はほぼすべてが初めての水害の経験者で

今日紹介したような事案の知識が皆無の人が多いのが現状です。

この記事を読まれた人は、 もし未来に自らが水害を経験することに

なったら、まず、上の写真の床下の板を取り外して、床下のヘドロを

土のう袋かなにかに入れて撤去する。

 そして、 リース屋さんで 送風機を借りてきて、床下の土やコンクリート

を乾燥させる作業を行う。

 その後に、畳を交換する作業を行うことが大切なようです。



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  知識が無いので、 前記の作業を行わず、床下をそのままにして

  上の部分を作業した結果が約1ヶ月後のカビの状態です。


   つまりですね、 お金がない中、畳をしかたなく新しくしたら、また 畳が

  ダメになって行ったのです。


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  畳にカビが生えたら、完全にはカビが除去できないこともわかりました。

  水と雑巾で拭いていたら、畳が破れていきました。


  こういう至らなかった部分は、世間に広く広報を行って、同様な失敗を

  行う人を少しでも減らしたいと考えて本日恥を忍んで紹介し、お話しを

  終わりにしたいと思います。


【 明日に続く。】 【転載、コピー自由。】