第2214回 昭和の伝道師 【 戦中、戦後のパイロットの物語 】

第2213話 春生門事件 アメリカ合衆国 チャールズ ルジャ ドル准将のこと。


                         2018年8月15日水曜日の投稿です。





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   【 前話の続きより。】




   明治28年 1895年11月29日の深夜3時頃、 景福宮の春生門で、国王を

 監禁から解放しようという 事大党と呼ばれる人達や、ロシア公使館と関係が深い

 官吏達や、アメリカ合衆国公使館に逃げ込んでいた 官吏や、同 公使館の武官

 達、およそ1200名が押しよせ、 これに王宮側から 魚 允中 氏ら当直の閣僚

 が命を張って説明にあたる騒動になって行ったとされています。

 押しよせた群衆の叫びを聞いた 魚 允中 氏は、「 国王は、監禁など

 されてはいない、今は、夜中でお休み中である。 無礼であろう。」と

 呼びかけたそうです。



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                        【 魚 允中 氏 】


  当時の言い伝えとして、 大騒ぎとなり、 内 200名が北門から王宮に侵入

 して騒動となっていっき、衛兵と交戦したとあります。

 アメリカ人が 空に向かって 短銃を3発発射して、「 シズカニシナサーィ、

 ワレワレガ、 コクオウニ メンカイシテキマース。」と、大声で叫んだそうです。



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                 【 チャールズ ルジャドル 准将 】



  このアメリカ合衆国の公使館の軍人であった チャールズ ルジャドル准将が

 夜が明けたら午前中に、魚 允中 氏の話が本当かどうか確認のため、国王 

 高宗に面会することになっていったとされています。




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   当時の言い伝えとして、 アメリカ合衆国の宣教師 アンダーウッドという

  人と、 エビソン と言う人と、 ルジャンドルと言う人が 国王 高宗に面会

  して事実と違うと言う事を午前中に確認したとされています。




  「 ミナサーン コクオウガ カンキンサレテイルトイウ オハナシハ ウソデシタ。」

  

と、大勢の人の前で叫ぶと、 押しよせていた官吏達に大きな衝撃を与えたようです。

しばらくすると、 押しよせていた人達は潮が引くように引き揚げ、内ゲバ事件に

発展していったとされています。



  【 明日に続く。】