第2218回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第2217話 消えた国王 高宗のこと。


                       2018年8月19日 日曜日の投稿です。





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   【 前話の続きより。】


 1896年 明治29年の2月初旬、 大朝鮮国の首都 漢城の南で、ロシア帝国

の軍事支援を受けた 李 範晋 氏らの反乱が発生し、大きな軍勢となって漢城

に攻め寄せて来る気配となって行ったと伝えられています。



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  これらの動きに対して、ロシア帝国の朝鮮公使館に続々と軍勢や大砲が搬入

され 軍事力が増強され 当時の大日本帝国の公使館は外交ルートを通じて

懸念を表明したりしていたそうですが、完全にロシア帝国のペースで物事が

進んで行ったようです。



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            【 当時の大朝鮮国 内閣総理大臣 金 弘集 氏 】



  当時の朝鮮政府の要人達は、国王 高宗を手元に置いておけば、王の命令

  と称して、人々に呼びかければ何とかなると考えていたそうですが、騒ぎが

  大きくなっていったのは、 肝心の 国王 高宗が 王宮から姿を消して、

  どこに行ったのかわからなくなったそうです。


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                 【  当時の閣僚であった 魚 允中 氏】


   当時の政府の要人達は、首都 漢城を脱出して、次の機会を探るべきだという

  意見が大勢をしめて、続々 反乱軍が押しよせる反対側の北方向に逃げる人が

  続いて行ったとされています。



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           【  王宮から 姿が消えて所在不明となった 国王 高宗 】


  大日本帝国の外務省や、公使館は、まったくこれらの動きを知らず、後手、後手

となり、 振り回されていったようです。

そのような中、 王宮に反乱軍が攻め寄せて来たのです。


【 明日に続く。】