第2217回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】

第2216話 義和団事件西太后の命令の事。


                        2018年9月8日土曜日の投稿です。




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  【 前話の続きより。】


  ドイツ帝国に貸し出した清国の領土で白蓮教徒が一揆を起こして、義和団と名乗

り、外国人が襲われ、西洋諸国から多額の賠償金と軍事圧力をうけることになった

当時の清帝国は、見るに見かねて西太后が直接命令を出すようになっていったと

されています。


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   西太后が呼び出したのが、日清戦争で敗戦の将となっていた 袁世凱【えんせ

   いがい】将軍だったそうです。



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  「 袁世凱、そのほうに 汚名挽回の機会を与えよう、 しかし 今度西洋人が

  殺害されたら、お前だけでなく、一族すべて首と胴が離れる事になる、

  そのことを よくわきまえて 山東半島に出陣しなさい。」 と、申し渡したと

  言い伝えられています。



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  当時の清帝国では、 以前、西太后の御意に逆らったり、意向に沿うことが

出来ずに処刑される人が続き、 その処刑の方法も、それはそれは恐ろしい方法

で殺害されたそうで、 袁世凱将軍は 西太后に呼ばれただけでも、怯えていたと

伝えられています。



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 こう言う経緯で、朝鮮半島遼東半島日本陸軍と戦っていた 袁世凱 将軍は

山東半島に出兵し、義和団と呼ばれる 白蓮教徒を鎮圧し、西洋人が襲われない

ように警備する命令を受けて、 首都 北京から 山東半島に出陣することになつて

いったのです。

当時の言い伝えでは、 「 西洋人が殺害されたら、処刑。」と命令され、「 もう 北京

に戻る事はあるまい。」と語っていたとされています。


【 明日に続く。】