第2260回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第2259話 北清事変 義和団の集結のこと。
2018年10月24日水曜日の投稿です。
【 前話の続きより。】
1900年 明治33年8月14日頃、隠密に西太后達が北京を脱出した当時
それを知らされていなかった人達や、 地方から愛国心に満ちあふれた人達が
続々と北京に応援に駆けつけて来て、義和団ではないのですが、どんどん
軍勢が増えていったそうです。
正確な数字は不明ながら、その数5万とも6万とも言われていたそうです。
この人達は、目の前だけ見て、周囲を考えなかったというか、知らなかった人達
でした。
ここ最近の出来事で言えば、 北京で発生した天安門事件のように、最初は
北京の組織的に動員された人達が座り込みをしていたのですが、 その話を
聞いた 地方の学生や、愛國者達が駆けつけてどんどん騒動になって行った
事件と感じが似ている現象が起きていったようです。
これらの人達が北京に集結し、北京の市街地に陣取り、 承徳方面から
ロシア軍が、 天津の方向から 西洋諸国の連合軍が押しよせ戦闘行為に
及んだのですが、 その当時、西太后や、光緒帝達は、北京を放棄して逃走
していったのです。
古い中国の古都であったそうです。
こうして 正直者が馬鹿を見るということわざがありますが、真実を知らない
若者などが、 槍や刀などを持って立ち向かっていったそうです。
当時の記録によると 数日で 射程の長い瑠弾砲や、当時の最新兵器の
機関銃や、 小銃などの射撃で、多くの人達が射殺され、また、戦闘地域に
住んでいた 一般の人達が戦闘に巻き込まれて殺害されていったとされています。
そんな当時、西洋諸国連合軍のガスリー司令官のところに隠密にある
情報が寄せられたそうです。
「その情報を金で買ってくれないか。」 との お話しであったそうです。
どんなお話しであったのかというと、清国の歴代王朝の秘宝の保管場所
を知っているので、 「よかったら情報を買わないか。」というお話しだった
そうです。
【 明日に続く。】