第2493回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第2492話 日本海練習艦隊 函館入港のこと。


                            2018年11月28日水曜日の投稿です。




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【 前話の続きより。】



   1924年 大正13年の9月、 私達を乗せた 日本海練習艦隊の浅間、

 出雲、 八雲 の3隻は、日本海側を北上して、津軽半島を右舷に見ながら

 函館に入港したのです。



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 当時、 シベリア出兵で 陸軍の物資をウラジオストックに運ぶことで繁盛して

いた小樽港は、加藤 友三郎 内閣のシベリア撤退の決定で火が消えたようになり、


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 人口がというか、 食糧バブルのブローカーや、陸軍相手の商売人達が

 消えていった、 そう言う時代であったのです。


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  反面、 私達が入港することになった 函館は、北海道に渡る人達が

 必ず降り立つ 北海道の表玄関の港で、以前と変わらぬ賑わいのある

 そういう港であったのです。


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   私達は、甲板に 答舷礼で整列して、残暑の函館港に投錨することに

   なって行ったのでした。


   【 明日に続く。】