第2519回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第2518話 ランツベルク刑務所の雑居房のこと。
2018年12月24日月曜日の投稿です。
【前話の続きより。】
普段はおとなしい 真面目な性格の ルドルフ ヘス という人は、一旦、
死に直面したり、 何かをしなければならなくなった時、猛牛が突進するように
勇敢に突撃する正確で、時折、問題を起こしたことも報告されています。
ならないと愛国心に火がついたからと言われています。
彼は、ヒットラーが逮捕されて 裁判を受けていると知ると、 自首して、禁固18
ヶ月という刑を言い渡され、 ランツベルク刑務所 という刑務所というか、古城
に連れて行かれたそうです。
【 当時の ランッベルク刑務所 】
暮らすようになって行ったそうです。
単独房というのは、 1人で入れられる牢屋のことで、 雑居房というのは
数人で入れられる 牢屋のことをさします。
そこの雑居房は 現在作業場となっていて、明るい広い20畳程度の広さの
部屋だったそうです。
ヘスが連れて行かれた当時、 ヒットラーは落ち込んでいて、食事もろくろく
食べれない状態であったと言い伝えられています。
それは、禁固 5年というと、 彼にはとても長く感じ、絶望に覆われていたよう
です。
元気のない ヒットラーを討論に誘ったのは ヘス副総統だとされていて、
その討論の内容は、 娑婆に出て とのようにして 政権を取り、政治を進め
壊滅させるかというそういう内容であったそうです。
次は 失敗しないたためにはどうしたら良いであろうかというお話しを
繰り返し討論していく過程で出て来た答えは、 「 投票箱に 我等の未来が
ある。」 という 結論に達したそうです。
暴力によって政権を取れば、短時間に事が成就するが、同様に短時間で崩壊
することもある。
合法的な選挙で 議席を得て、党員を増やし、政治資金の寄付を広げ
権力を得ると、 それは国家によって 権力が保証されるわけで、この方法
で刑務所から出所後、 新しい政党を作ろうという構想が雑居房で語られた
とされています。
副総統となる ルドルフ ヘスの討論の始まりは、 落ち込んだヒットラーを
元気つけるために、ヒットラーに水を向けて始められた雑談からスタート
していったようです。
そして 暴力から 選挙による合法的な権力を得るという方針転換が
語られたとされています。
【 明日に続く。】