第2526回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】

第2525話 ヒットラーと ハイパーインフレーションのこと。


                      2018年12月31日 月曜日の投稿です。




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  【 前話の続きより。】


   下っ端の 刑務所の看守が歩いて近くに来ると ヒットラー達は、

  「 アヮトゥーグ デルタンッ。」と、大声で叫んで整列し、 敬礼をしてくれた

  そうです。

  いつも 命令されて、きつい思いをしていた 下っ端の看守はよい気分に

  なったそうです。


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   下っ端の看守と世間話をするようになっていき、 その後 彼等から日々

  不安に感じていること、 困った事を聞き出し、 ヘスが 独特の頭脳でその

  回答を考え、ヒットラーがオペラ仕込みの演出で その看守に語りかけ、

  ヒットラーの考えに 同調を求めていったとされています。

  1924年の ヒットラーが刑務所に収監されていたその当時、ドイツの経済や

  政情は、日本の昭和20年21年頃の 焼け野原の混乱した時代とよく似ていた

  のです。


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   ドイツが第1次世界大戦に負けて 戦後賠償金の支払いが滞ると、差し押さえ

  と称して、フランス軍ルール地方を制圧したのです。



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  ドイツにとって ルール地方は、工業地帯で大変重要な場所であったのです。


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   当時のドイツのワイマール共和國は 無策で、ドイツ人がフランス兵に殺害さ

  れても 手を加えて見ているだけであったのです。

  経済も同様であったのです。

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    当時 紙幣のドイツマルクが大量に印刷されて市場に出たため、紙幣の

  価値が暴落して経済が多いに混乱していたのです。

  看守達が 多いに悩んでいたのは 刑務所の給与でありました。

  わかりやすいたとえ話を紹介すると、 みなさんが 看守という職業で 法務省

  国家公務員であったとします。

  そして 毎月 25日に 30万円の給与の支払いを受けていたと仮定します。

  近くの 100円のコーヒーが 1000円になり、 1万円になり、10万円に値上

  がりしていったとしたら どうしますかーー。



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    そして さらに火を注いだのが、銀行の経営破綻で、人々の貯金が紙くずに

   なっていったのです。

   同様の現象は 我国 日本でも発生していったのです。

   これらの現象は 世界に広がって行ったのですが 特にドイツがひどい症状で

   あったのです。

   パンを買うのに 100万円を必要とするようになると、 30万円の月給では

   生活できません。

   生活できないので 看守の女房達はどうしたかというと 金融屋から借金して

   やりくりしていったのです。



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   その金融屋というのが ユダヤ人組織が多かったのです。

  そして、その配下に ユダヤ人の借金取り立て組織があって、 そして不動産屋

  売春組織などの複合体が大きな組織としてドイツだけでなく、ヨーロッパ全体に

  君臨していたのです。



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当時の言い伝えでは、 10日に1度 利息の集金があって、支払いが滞ると、

ユダヤ人 暴力組織の情け容赦ない取り立てがあり、 ドイツ人の家の中の家財

ひどい場合は 子供まで連れて行くありさまであったとされています。


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  ドイツ人の女性は、ユダヤ人の暴力組織に身柄を押さえられ、 ユダヤ人の

不動産屋がやって来て、 家や土地を乗っ取り、 売り払い、 ユダヤ人の売春

組織に身を売られていったのです。

 そのような混乱した世の中で、当時多くのドイツ人が経済的不安、 心配、

不満を蓄積していた時代であったそうです。



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   現在もユダヤ人という人達は、パレスチナに入り込んで、彼等にひどいことを

 行っていますが、 1924年の当時、ヨーロッパ各地で 非道な事を行っていた

のです。



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   ヒットラー達は、下っ端の看守達から 不安や不満を聞き出すと、 それを

 利用して 少しずつ刑務所の中の世論操作を行っていったとされています。

 みんなが、聞いて 「 ヒットラーの言う通りだ。」 と思う様な お話しを組み立てて

 いったそうです。


 【 明日に続く。】