第2560回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
2019年2月4日月曜日の投稿です。
【 前話の続きより。】
1924年 大正13年の11月に入りますと、 横須賀の海辺も 風が冷たくなり
朝も ひえていたのですが、 そんな当時、高松宮 殿下らの一行は姿が見えず、
いつ、外洋練習航海に出るのかとヒソヒソ話をしていたのを記憶しています。
そんな当時、 司令部の命令で、写真を撮影することになったのです。
なんでも 聞いたところ、毎年の恒例行事だそうで、私達や、将官や佐官
や尉官から下士官、水兵まで甲板に集められまして、 ずいぶん待たさ
れたのを記憶しています。
この写真が、 練習艦 八雲【やぐも】の総員の写真です。
こちらの写真は 練習艦 浅間 の総員の写真です。
皇族旗は降ろされ、高松宮殿下のお姿はありません。
こちらは 練習艦 出雲 【いずも】の総員の写真です。
こちらの写真は、 練習艦 八雲の 准尉以上の士官の写真です。
私達は 少尉候補生であったので 入れてもらえなかったのです。
こちらは 練習艦 浅間 の准尉以上の集合写真です。
こちらは 練習艦 出雲の准尉 以上の士官集合写真です。
こうして いよいよ 私達の集合写真を撮影することになって行った
のですが、 当時、何事にも積極的で、周囲より目立つことばかり考え
ていた私は、 「 おぅーーー そうやっ。」 と 考えまして、目立つ場所
はどこかいなと考えて、 1人で すっすっすっと その場所に移動した
のです。
【 明日に続く。】