第2573回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語】

第2572話 日本海練習艦隊 「教練 対艦戦闘よーーい。」のこと。



                        2019年2月17日日曜日の投稿です。



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  私達の日本海練習艦隊の 浅間、 八雲、出雲の3隻は太平洋の日付

 変更線の手前の海域で 第1回基本演習を行ったのです。



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   昭和16年12月に 日本海軍の上陸部隊が 米軍の航空隊に空爆され

  撃退され、 第2航空戦隊が 合力に向かった ウェーキ島という島がある

  のですが、その北方の海域でありました。



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  通常は 両舷平速 と言って 15ノット 程度で航行するのですが、戦速と

 言って 速い速度で 艦が航行し、 そして艦が大きく揺れていったのです。



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   旗艦の浅間から 一斉回頭の信号旗が揚がると、 八雲、出雲の2隻も

  旗艦 浅間の動きに合わせて 艦を動かして行ったのです。




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  「 旗艦 に 信号旗 あがるーーーっ。」 と 観測員が大声で叫ぶと、

  艦橋では 大騒動だったようです。


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   「 旗艦より 信号旗 あがる。 砲撃戦、砲撃戦、砲撃戦。」 と大きな

  叫び声で叫ぶと、 次々、信号旗や、伝令が走り回り、「 戦闘配置、戦闘配置

  戦闘配置。」 と、 八雲の艦上は 緊迫した空気に包まれていったのです。



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   当時、練習艦 八雲には、12個の分隊がありまして、 その分隊長には

 海軍少佐 又は 海軍大尉が務めることになっていったのです。

 その12個の分隊で 艦を24時間交代で動かして行くのです。

 当然、 非番のヒマな分隊もあるのですが、 それらの要員は、決められた手順

 によって 補助業務を行う事になっていたのです。



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        「 目標、 右 ふたじゅう度、 距離 6千ーーー。」 と観測員が

        さけぶと、 指揮所の 砲術長が、 その声を聞いて 命令を出す

        わけです。

 

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   大きな 回転主砲が 動きだし、 砲術長の命令通り、砲身が動いていった

   のです。


  【 明日に続く。】