第2573回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語】
2019年2月17日日曜日の投稿です。
変更線の手前の海域で 第1回基本演習を行ったのです。
撃退され、 第2航空戦隊が 合力に向かった ウェーキ島という島がある
のですが、その北方の海域でありました。
通常は 両舷平速 と言って 15ノット 程度で航行するのですが、戦速と
言って 速い速度で 艦が航行し、 そして艦が大きく揺れていったのです。
旗艦の浅間から 一斉回頭の信号旗が揚がると、 八雲、出雲の2隻も
旗艦 浅間の動きに合わせて 艦を動かして行ったのです。
「 旗艦 に 信号旗 あがるーーーっ。」 と 観測員が大声で叫ぶと、
艦橋では 大騒動だったようです。
「 旗艦より 信号旗 あがる。 砲撃戦、砲撃戦、砲撃戦。」 と大きな
叫び声で叫ぶと、 次々、信号旗や、伝令が走り回り、「 戦闘配置、戦闘配置
戦闘配置。」 と、 八雲の艦上は 緊迫した空気に包まれていったのです。
海軍少佐 又は 海軍大尉が務めることになっていったのです。
その12個の分隊で 艦を24時間交代で動かして行くのです。
当然、 非番のヒマな分隊もあるのですが、 それらの要員は、決められた手順
によって 補助業務を行う事になっていたのです。
「 目標、 右 ふたじゅう度、 距離 6千ーーー。」 と観測員が
さけぶと、 指揮所の 砲術長が、 その声を聞いて 命令を出す
わけです。
大きな 回転主砲が 動きだし、 砲術長の命令通り、砲身が動いていった
のです。
【 明日に続く。】