第2577回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
2019年2月21日木曜日の投稿です。
【 前話の続きより。】
で言う、日付変更線に達したのです。
ここで甲板に集められまして、 分隊長から 変わった命令を受ける事になって
いったのです。
ちょうど、 そう 横須賀鎮守府を出港して 10日後の事でありました。
1つは、 暑くなって来たので、 夏服を着用するようにとの命令であったのです。
寒風の吹く、横須賀から わずか数日で、かんかん照りの熱帯地方にやって来た
そんな感じの気温の高さでした。
もう一つの命令というのは何かと言うと、「百八十度子午線祭りを行うので、各員
分隊長の命令に従い祭りの準備に邁進せよ。」との 命令でありました。
世界の海軍というのは、 日付変更線を越える場合艦内でお祭りをする風習が
当時あったのだそうです。
そんなことは知らない私は、「 なんや、百八十度子午線祭りちゅーんは。」 と
思ったのですが、 不用意な言を労して、制裁訓練になってはと思い、喉まで
出かかった言葉を必死に辛抱していたのを記憶しております。
【明日に続く。】