第177回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

 第176話  身体検査の合格発表                   2012年8月5日 日曜日投稿です。
 
 第1中学の先生に、子細を報告して、又水主町の県立病院に戻って、中庭の池の前で時間をつぶした。
 
池を挟んで、反対側に、メガネをかけた、数人の生徒がいた、視力の基準を知らずに、受験に来たのであろう、
 
気の毒であるが、メガネをかけていたのでは、不合格間違いないのである。
 
 池の中のボラという魚は、水面の浮遊物を、パクパク食べるので、ゴミもなんでも、食べてしまう、結果、臭くて、
 
食べれないような、強い臭気をはなつので、売り買いもされないような魚だが、この池では、群れを成して、泳ぎ
 
回り、川とつながっているのか、元気の良い、泳ぎっぷりである。
 
 何匹、泳いでいるのかと、目で追っていたら、合格の張り紙が、出てきたようであった。
 
急いでいってみると、すごい数の合否発表で、数字がたくさん並んでいたが、何とか合格していたのであった。
 
 源田實は、縦と横の数字の数を勘定して、第1中学に引き上げたのであった。
 
なぜかというと、縦に横をかけると、自然に受験者数がわかるからであった。
 
 
【次回に続く。】