第178回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第177話  広島第1中学での出来事、                2012年8月6日 月曜日
 
 合否の掲示板を見て、少し離れている場所に立っていた、海軍の軍医に、今後はどうなるのか尋ねたので
 
あるが、「申告してある、所定の住所に又電報が行くと思うので、注意深く待って、学科試験を受けるように。」と
 
話しがあった。
 
  第1中学への報告は、明日にしようかと思ったのであるが、現在夕方の16時30分である。
 
 中学に行っていたら、17時をまわってしまう。
 
但し、早いほうがよいだろうと思い、広島県立病院から、第1中学まで急いだ、17時をまわってずいぶんすぎて、
 
第1中学の職員室に行くと、身体検査合格した他の生徒も報告に来ていた。
 
 係の松浦先生に、合否の掲示板に自分の数字があったことを告げ、近くにいた、海軍軍医に聞いた話を
 
報告すると、松浦先生が、「毎年、8月初旬に学科試験があるのだが、今年は大幅な定員増しで、前倒しで
 
5月初旬に学科試験が予定されているらしいので、1番に、体調、2番に、学科、十分に準備しておくように。」
 
と、指導があったのであった。
 
5月初旬、いよいよ人生の分かれ目の海軍兵学校の入試の本番が近づいてきたのであった。
 
 
【次回に続く。】