第232回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第231話 難問、第5問 2012年9月29日 土曜日投稿。
源田實は、第1問から、第4問までは、すらすらと解けたのであったのだが、第5問で、鉛筆が止まってしまった。
何が、わからなかったかというと、水上航行している 潜水艦が、水の中に斜めに潜るのに、どのくらいの速度で、
どんな感じに、潜行して、どんな感じに水中を航行するかが、よくわからなかったのであった。
潜水艦という兵器は、ほとんど知られてなく、未知の秘密兵器で、ドイツの植民地、チンタオを
上海の港で、ドイツが降伏したので、ドイツ人たちも、降伏して、潜水艦を海軍が接収したのであるが、
その後、3年程度しか月日がたってなくて、一般市民は、潜水艇と言われても、どのような物なのか、
どんな、沈み方をするのかも、よくわからなかったのであった。
あっという間に、時間が経過してしまい、11時近くになってしまった。
四角い枠の中に、はじめから順番に、説明文通りに、図と点を落として行き、計算しながら、作図して
いったのであった。
1つ1つ、焦らず、分解して考えていき、最後の所も、そのまま書いたのであったが、自信がなかったの
であった。
試験時間は、残りわずか、 全神経をかた向けて、はじめからもう一度、考えなおしたのであった。
【次回に続く。】