第281回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第280話   大正10年5月9日の広島市内の朝の事      2012年11月17日土曜日投稿です。
 
 
 
   場所は変わって、広島市内の源田實の下宿先、 朝方、早朝、源田實は、配達されていた、新聞を広げて
 
ある記事に、目を通していたのであった。
 
 
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       ヨーロッパで行われた、世界大戦では、当初は、偵察が任務であった飛行機が、そのうち、
 
       機銃を積んで、偵察用の気球、飛行船を攻撃するようになり、さらに、爆弾を手で投げて、
 
 
 
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                    強固な、地上の陣地を攻撃するようになったのであった。
 
      どんな、陣地でも、雨のように上から、ダイナマイトが落ちてきたのでは、たまった物ではない。
 
 
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          これらの戦訓から、日本海軍では、茨城県の土浦の霞ヶ浦という、湖で、水上機
 
 
          実験飛行を始めたという、新聞記事であった。
 
 
          この新しい試みの記事に、源田實は注目し、 この飛行機という物が、この先、戦況に
 
          どのように影響してくるのかと、考えたのであった。
 
          記事には、イギリスからパイロットの教官を高額のサラリーで招いて、海軍からの志願者が、
 
          教育を受けているという、そういう内容であった。
 
          空を鳥のように、飛んで、軍艦の上から、爆弾を落として、船を沈める時代の到来であった。
 
 
【次回に続く。】