第312回 昭和の伝道師【戦中戦後のパイロットの物語】

第311話  海軍兵学校 作文の入学試験の事。        2012年12月18日 火曜日の投稿です。
 
 
 
 
   しばらくすると、午前中のメンバーの海軍将校と、陸軍兵士が試験会場に入ってきたのであった。
 
 
 号令がかかったわけではないのであるが、3人とも、きょうつけしたまま、起立したのであった。
 
教卓のところで、海軍将校が、「 きょうつけ、礼。」と、叫ぶと、我々もそれに従ったのであった。
 
「 着席。」 と、指示が出ると、 着席したのであった。
 
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                    【昭和初期の土浦航空隊の飛行訓練場行】
 
 
  「ただいまより、 大正10年度  第52期 海軍兵学校の作文の入学試験を行う。」
 
「尚、本日は、雨天のため、  合否の発表については、ここの部屋に、掲示する。」 
 
  「本日の、これからの予定を申し伝える。 1330時より、 作文の試験を開始、
 
   1時間後の 1430時 終了、  合否の張り出しは、1時間後の 1530時を予定しておる。
 
尚、一緒に、明日の予定を、掲示しておくので、合格者については、間違いの無いように、
 
良く読んで、帰宅するように。
 
  それでは、用紙の配布を開始する。」と、いうと、陸軍兵士が、我々3名に対して、用紙を1枚ずつ、
 
配ったのであった。
 
  
いよいよ、本日最後の、作文の試験の開始であった。
 
 
【次回に続く。】