第378回  鼠【ねずみ】志野焼のお話。

みなさん、こんばんは、模型公園です。       2012年12月19日水曜日の投稿です。
 
 
 
  今日は、模型公園の家の近くは、曇り空で、時々、小雨が降る寒い1日でした。
 
 
 
イメージ 1
 
 
今日は、冷蔵庫の中に、豚の細切れがあったので、炒め物にしてみたのでした。
 
 
 
イメージ 2
 
 
               ポテトと、豆と、ほうれん草を添えてみました。
 
 
イメージ 13
 
 
           豚肉の細切れは、色々と使えて、安くて、良いですね、
 
 
 
イメージ 14
 
 
 食後に、いちごをいただきながら、 織部カップで、コーヒーをいただきました。
 
 
 
 本日は、予定を変えて、ただいま勉強中の、岐阜県の御国焼 志野焼

お話です。 
 
 
イメージ 15
 
 
                【鎌倉時代 伝来  国宝 白色天目茶碗  】
 
 
   中国で作られた、こういう天目茶碗は、直接、中国から、茶碗が伝来したり、
 
 
   朝鮮半島を経由して、博多の町に陸揚げされたあと、京都に持ち込まれ、
 
  時の権力者に献上され、 とてつもない金額で取引され、人の命より、大切に
 
  されてきました。
 
  そんな事情で、中国では割れて、戦乱などで、行方がわからなくなり、完品は、
 
  日本にしかないのです。
 
 
     今後も、日本のお宝として、大切に保存していただきたいです。
 
 
イメージ 16
 
 
 
   日本の権力者は、なんとか、日本で、白い色の焼物が、出来ない物かと、
 
   百年以上、試行錯誤しましたが、なかなか出来なかったのです。
 
 
   安土桃山時代にいたり、美濃の国の川原の石、長石を砕いて、粉にして、
 
  釉薬を造り、焼くと、上の様な、姿の釉薬が開発され、唐物天目とは、ほど遠い

  出来ながら、世の中の茶人などに、愛玩されました。
 
  これを志野焼といいます。
 
  日本には、国宝のお茶碗には、 国産品は二つの茶碗が指定されています。
 
イメージ 17
 
 
 
  ひとつは、この志野焼茶碗  銘 「うのはながき」  という、お茶碗と、 

  もうひとつは、楽焼の、本阿弥光悦【ほんなみ こうえつ】作の不二山のお茶碗

  の二つです。
 
         あとの指定品は、みなみな、中国からの渡来品ばかりです。
 
 
イメージ 18
 
 
この志野焼のお茶碗、  江戸時代初期に古田織部守が、大阪方に内通したという
 
そんな、言いがかりで、取りつぶされると同時期に、消えてしまい。長い間、焼き方が、
 
謎だったのですが、昭和の陶芸家、故 魯山人先生と弟子の故 荒川豊蔵先生が、
 
陶片という、割れたかけらを研究して、長い苦労をして、再現に成功し、現在に至って
 
います。
 
このお二人は、今まで、愛知県の瀬戸で焼かれていたという定説を、窯跡を
 
発掘することで、岐阜県の山中に発見し、 岐阜県の美濃地方で作られていたことを
 
研究して、明らかにしたのでした。
 
そんな功績で、人間国宝に、指定されて、作品は、高価なお値段で取引されます。
 
まっ、魯山人先生は、「人間国宝などくだらん。」と言って、文部省の役人をしかり

飛ばして、人間国宝の指定を拒否されたそうですがーーーーー・ 。
 
 
イメージ 19
 
 
      ねずみ志野焼のお茶碗は、志野焼から、発展して出来た釉薬で、
 
    茶人に、愛されてきたのですが、名の由来は、ねずみ色のような、表面の
 
    釉薬から、来ているようです。
 
    上のお茶碗、 売りに出ると、2億円程度、動くといわれています。
 
    割れたら、大変ですね。  
 
 
イメージ 20
 
 
   今日、紹介するのは、最近、二素三文で手に入れた、三足鼠志野焼の鉢の
 
   ご紹介です。
 
 
イメージ 3
 
 
   こういう風に、わざと、ぐにゃぐにゃさせて、詫びた風を演出しています。
 
 
イメージ 4
 
 
         お皿の高台は、 こんな感じに、3個の足がついています。
 
 
 
イメージ 5
 
 
     近くで見ると、白い志野焼釉薬がかかり、表面にかんにゅうが入り、
 
     何とも、良い感じです。
 
 
 
イメージ 6
 
 
 
         こんな感じで、カキを むいて入れて見ました。
 
         一見、 セメントを塗りたくったような、色合いですが、 なかなか

         良い姿です。
 
 
 
イメージ 7
 
 
   今日のお茶の時間は、楽の赤茶碗と、ねずみ志野焼の鉢に、和菓子を
 
   入れて見ました。
 
 
 
イメージ 8
 
 
     冬の寒い季節に、赤いお茶碗で、お茶をいただくと、心が温まります。
 
 
イメージ 9
 
 
今日の僕のこの画像、よく見て、覚えていただいて、  リサイクルなどで姿の良い、
 
こういうのを見つけたら、安く買って、楽しんでいただけたらと思います。
 
 
イメージ 10
 
 
     こういう風に、足がついて、ぐにゃりとしているのが、 ポイントです。
 
     きれいに、平とか、形の整っている物は、良いことはありません。
 
 
イメージ 11
 
 
今日は、最近、入手して、これから色々と盛りつけて、使用して楽しんでみようと

思って手に入れた、ねずみ志野焼の3足鉢のお話でした。
 
 
 
イメージ 12
 
 
模型は、毎日コツコツ少しずつ、しています。 今日は、ここまでにして、明日お話し

します。
 
 
それでは、みなさん、良い水曜日の夜をお楽しみください。  ギッチョンパー♪