第614回 20年先の海上自衛隊の潜水艦を考察する。その5の2

 題 20年先の海上自衛隊の潜水艦を考察する。そり5の2  2013年8月20日 火曜日投稿です。
 
 
 
  第613回が、容量が一杯になりましたので、ページを改めました、 よかったら、前文も
 
参照していただけたらと思います。
 
 
 
  水中からの対空能力というのは、 潜行航行中に、 上空から、対潜哨戒機、 対潜哨戒へり
 
に、追跡、捕捉、攻撃されたときに、反撃、防御する、システムの事で、 現在この能力が不足して
 
いると考えます。
 
 
 現状の、海上自衛隊の運用する潜水艦の能力では、出来るだけ深く潜行して、音を出さずに、
 
 静かに、耐える、 そういうことしか、出来ないわけです。
 
 ところが、外国の新鋭潜水艦はどうかというと、  水中を30ノットから、35ノット 【時速60キロから
 
  70キロ】で、高速移動しながら、 水中より、 上空の航空機に対して、対空ミサイルを発射して、
 
迎撃するとともに、  海上の艦船に対しても、十分な反撃能力を有しているのです。
 
 
 
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     これらの能力については、今後20年をめどに、研究開発が望まれる分野です。
 
 
     又、 今から23年前に、ペルシャ湾の水中から、アメリカの潜水艦が、巡航ミサイル
 
     トマホークを発射して、 無人巡航ミサイルが、水面ぎりぎりを飛行して、レーダーに
 
 
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     写らず、 目標に接近し、事前に偵察衛星で調べてあった、目標物に着弾して、爆発して、
 
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                   イラク軍は、対処が出来ずに、破滅していきました。
 
        23年前に、これらの戦訓をつぶさに見た、ロシア、中国、韓国、北朝鮮などーーーー 
 
     世界の国々は、研究開発して、すでに、自国の潜水艦に、配備していると伝えられています。
 
 
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           また、搭載されている巡航ミサイルも、日々進化して、ステルス機能、威力が
 
         向上しています。
 
         これらの事により、我国は、この分野で、随分と、技術的に遅れていて、差が30年
 
         程度開いています。
 
         これらの能力を有した、敵国艦船、航空機に攻撃を受けた場合の、防御対処を
 
        研究し、 その訓練を開始すべきであると考えます。
 
 
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   防衛省内、海上自衛隊内にも、いろんな方針、考え方があると思いますが、すこし考えて、
 
   今後20年先を見つめて、潜水艦の装備品、魚雷、 対空ミサイル、 対地攻撃ミサイルを
 
   考え直す時期に来ていると考えます。
 
   それから、対地工作能力の欠如 というのは、 潜水艦からの挺進工作活動の能力を
 
   考えて見る必要があって、
 
 
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     こういう、何も変哲もない、離島を防衛、防御する場合、  すこし頭の回転の良い
 
    軍隊だと、 周囲に、機雷を航空機で、複数、投下敷設するわけです。
 
 
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     こういう、10万円程度の機雷を、 島の周囲に、ばらばら、投下敷設すると、 護衛艦などが
 
     近づけなくなるわけです。
 
     海上自衛隊のマニュアルでは、こう言う場合、掃海艇部隊が、処理することになっていますが、
 
 
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        全部 木で出来ている木造船の 掃海艇が敵の支配する島や、海域に近づくと、
 
        攻撃目標になりに行くような物で、射撃を受けると、木造のため、現実の対応としては、
 
        乗員の生命を考えると大変問題があります。
 
 
        又、 これらの機雷原の処理が完了しても、 離島には、海図に乗っていない岩礁
 
       あり、 上陸用舟艇などで、反撃作戦を実行するにあたり、 座礁などが予想され、
 
 
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        大きな障害となるのです。   世界各国の軍隊では、 これらの作戦を遂行する
 
        にあたり、事前に挺進偵察分隊を派遣して、調査し、報告して、上陸部隊の支援に
 
        あたるわけですが、これらの海域に、隠密に接近して、 挺進偵察分隊を、 発進、
 
        収容する能力が、現在の海上自衛隊の潜水艦には、世界の潜水艦と比較した場合、
 
        非常に低いわけです。
 
 
 
 
    
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     今後、20年先を考えて、 これらの不足した点を、議論、研究して、 改善していくべきで、
 
     
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      これらの特殊潜行廷の技術の元祖は、日本海軍の考えた技術であり、その応用な
 
  わけです。
 
    これらの潜水艇で、 母船から分離し、 機雷を信管を抜いて、無力化し、 上陸部隊
 
 の 進路を確保せしめるとともに、
 
 事前に、上陸して、 偵察し、 情報を母船に報告して、 上陸作戦の行動を支援する、 こういう、
 
 挺進偵察行動についても、 研究開発し、 世界から遅れた部分を、取り戻していく、そういう考えを
 
防衛省内で、議論、研究して見る必要があると、思います。
 
 
又、その詳細情報をベースに、偵察衛星と連動して、 作戦目標を設定し、潜水艦からの巡航ミサイル
 
地上攻撃、 艦船攻撃なども、 海上自衛隊では、世界からずいぶんと遅れていると思われます。
 
 
 
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      これらの、無人兵器を、水中から、軍事衛星を経由して、コントロールし、事前に
 
   偵察衛星で定めた、目標を、人的被害なしに、破壊、制圧する。
 
 
 
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  又、潜水艦からの無人偵察ヘリの発進、運用なども、重要な研究事項で、 艦内から、
 
   潜望鏡の後にアンテナを上げて、 水面より1度、夜間に浮上して、
 
 
 
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      無人偵察ヘリコプターを発進させて、 水面ぎりぎりを飛行させて、  上陸予定地点など
 
    を夜間偵察する、  将来的に、研究して運用すると、 良いと思われます。
 
 
 
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                今日は、海上自衛隊の潜水艦について、考察してみました。
 
 
      みなさんも、1度機会があったら、20年先の事を、考えて見ていただけたらと思います。
 
 
 
                    それではみなさん、火曜日の良い夜をお楽しみください。