第589回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第588話 浦塩 第3艦隊編成の事。 2013年10月2日 水曜日の投稿です。
【 海軍省 】
方面に、 陸軍部隊を派遣されることが決定されると、 これらの部隊を安全に、沿海州に上陸
会議が開かれ、 軍令部 部長の 島村達雄 海軍大将から、 山下源太郎 連合艦隊司令長官
に対して、 命令が発令されたのです。
日本海軍では、通常、第1艦隊と、第2艦隊を主軸にしていて、 その他の補助艦艇で、
組織されていたのですが、 当時、第1艦隊は、日本本土の防衛、 第2艦隊は、イギリスの
要請で、遠くインド洋から、地中海まで、イギリスの輸送船の護衛で、日本を離れていたのです。
そこで、 シベリア出兵の支援作戦のため、 海軍軍令部では、第3艦隊を組織し、その作戦に
あたることになったのです。
【 第3艦隊の司令長官 野間口 兼雄 中将 海兵第13期 】
第3艦隊の司令長官には、 野間口 兼雄 海軍中将が、発令され、 以下のような陣容だったの
です。
第5戦隊 中村 正奇 中将 三笠、 鹿島、 肥前、敷島
第5駆逐隊 後藤 章 大佐 潮、 子日、若葉、 朝風
第14駆逐隊 小副川 敬治 大佐 追風、朝露、夕凧、疾風、村雨、弥生
又、第3艦隊 司令部には、 内田虎三郎 少将が、参謀長で着任したのでした。
第3艦隊では、 西欧のシベリア出兵部隊の、護衛のため、 鎮海湾、 及び、舞鶴、
小樽に、それぞれ艦艇を隠密に、集結せしめ、 ロシアから、日露戦争で捕獲した。
ロシアの戦艦、 オリョール こと、 戦艦 石見【いわみ】 艦長 海老原 啓一大佐
に、小樽にて、 ウラジオストック特別陸戦隊を編成するように、 発令をしたのでした。
【 戦艦 石見 旧 ロシア海軍 オリヨール 】
北海道の小樽では、 ウラジオストック 特別陸戦隊が組織され、 戦艦石見に、乗艦し、
【 浦塩 海軍特別陸戦隊 】
翌年の 1917年 1月9日 白い雪景色をした小樽の港を、出撃したのでした。
【 次回に続く。 】