第806回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第805話 海軍兵学校 作文の考査の事 2014年5月7日 水曜日の投稿です。
私達は、なんとか午前中の算術の考査が終わりまして、昼の糧食の時間になったのです。
食事の時間は、あっという間に、過ぎてしまい、 1230時から1300まで、短い休憩が
取れたのですが、外に出て、すごそうかと思うと、 外は、本降りの雨となり、
酒保の養廣館に行って、 羊羹でも買おうかと思うと、 そこも結局人で一杯で
結局、何も出来ずに、午後の考査の時間となったのです。
外は、冷たい雨が降り、 ガタガタ震えが来るようなそんなお天気で、午後の
考査が始まったのです。
午後の考査は、作文で、考査時間は4時間、 この時間内に、問題を読んで
作文を書けばよいのです。
【当時の海軍兵学校の作文の考査の問題。】
書記ノ中一題、論ノ中一題、都合二題ヲーーーーーーー云々。とありまして、
200字以上で、書けば良いわけです。
戦後の学校で使用されています、400字程度の作文用紙程度の分量ですが、
だらだら、長々書いてもいかず、短すぎてもいかず、要点の文字を、ちゃんと、入れて
書いていないと、点がもらえない、 そんな問題でありました。
「 それでは、これより、作文の考査を開始する。 時間は、1650時までとする。
学生番号、氏名を書くように、 はじめーーぃ。」と、教卓の前で、号令が叫ばれ
考査が始まったのでした。
【次回に続く。】