第1067回 日本海軍 エビの軍艦カレーを再現する。模型公園風

みなさん、こんばんは、模型公園です。          2014年10月17日 金曜日の投稿です。
 
 
 
 
 
             今日の模型公園の家の近くは、晴天でとっても良いお天気でした。
 
 
 
 
                           今日のおままごとの紹介です。
 
 
 
 
                             今日は金曜日、カレーの日です。
 
 
 
            「 君、 日本海軍のカレーの定義とはなんだ。」と、問われると、返事が
 
            出来る人は限られてきます。
 
 
 
 
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            「 なにが必要で、 どうなっていないと、海軍軍艦カレーと呼べないのか。」
 
            随分難しい質問ですが、 昭和6年の古文書に、 紹介してあることを
 
            今日は、ご紹介します。
 
 
 
 
             
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           海軍の軍艦カレーのルーツは、 明治初頭の陸軍の演習時の炊飯の
 
           汁かけ御飯が、 カリーに進化して、 当時のカリー と呼ばれた、汁かけ
 
            御飯を、海軍がまねをして、 毎週土曜日に、 曜日感覚がなくならないように、
 
            土曜日のお昼御飯に食べるようになっていったようです。
 
 
 
 
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         おそらく、陸軍の演習場で、陸戦隊の訓練でも行いにいって、 一緒に食べたら、
 
         カリーという、汁かけ御飯は、うまい物だと、こうなっていったようです。
 
 
 
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           明治後半から、昭和の3年までは、 各艦艇独自のレシピで作られていたようで、
 
          いろんなメニューがあるのですが、 人々から忘れ去られて、いるのですが、
 
           昭和3年に大きな事件があって、 その後、 海軍の軍艦内での食事が
 
           統一されていくことになっていったのです。
 
 
 
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        昭和3年の大きな事件とは、 東シナ海に展開して、長期航海していた艦艇で、
 
        多数の かっけ の症状を訴える患者が、小型艦艇で続出したのです。
 
 
 
 
 
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       そこで、昭和3年から、食事の一人当たりの栄養と、 費用、それからメニューを
 
       統一し、 人員を教育して、 だれが、どの艦艇に乗り組んでも、同じ物が作れる
 
       ように、 作業を均一にし、 補給物資も、バラバラな補給をせずに、なるべく統一
 
       した補給を行って行ったのです。
 
 
 
 
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         今日は、昭和6年の資料から、麦御飯を炊くところから、再現してみました。
 
 
        手順も、 機関室のスチームを使用しての、 作業手順まで、細かく分単位で
 
        決められた手順で進めると、 大きなスチーム窯で、54分で完了することが
 
         資料に出ています。
 
 
 
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    海軍の軍艦カレーの定義、 その1は、 かっけ 防止の為、麦飯でないといけないのです。
 
    今日は、そういうわけで、麦飯を炊いてみました。
 
 
 
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                      こういう風に、麦は、プカプカと浮くようです。
 
          今日は、海水程度の塩と、お湯を少なめに、 お酒を少々入れて炊きました。
 
 
 
 
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           エビの軍艦カレーというのは、めったに食べれなかったそうで、お祝い事とか、
 
          そういうときに出されたようです。  当時は人気があったそうです。
 
          極上の将官の料理は、伊勢エビのカレーというのが、資料に出ていますが
 
          基本は、 今日紹介する手順です。
 
 
           海軍軍艦カレーの定義 の2は、  りんごと、たまねぎを使用することです。
 
           つまり、腐りにくい、保存が利く、食材を用いたようです。
 
 
 
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              資料によると、昆布で出しを取り、 有頭の殻付きのエビを軽く茹でる
 
              とあります。
 
 
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           エビで、ゆで汁をとって、塩で味付けして、 専属の水兵が、エビの皮を
 
          取ったようですが、 ずいぶん重労働で、指が大変であったそうです。
 
 
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                      今日は、こんな感じで、だし汁を取って見ました。
 
 
 
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     リンゴのすり下ろしを作って、 細切れを口に入れやすい大きさに小さめにカットします。
 
 
 
 
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                    この分量、リンゴの四分の一で、ふた皿分です。
 
 
 
 
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                       今日は、残りはいつも通り、デザートにします。
 
 
 
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            定義その3  バターとショウガを入れて、タマネギを必ず炒める事です。
 
 
 
 
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            タマネギを炒めて、透明になったら、 エビを入れて、一緒に炒めます。
 
            丁寧にすれば、小麦粉をつけて、エビを炒めた方がよいかもしれません。
 
 
            この段階で、 ショウガと、バターの匂いがして、なかなか美味しそうな
 
            感じになります。
 
 
 
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        定義 その4  必ずイギリス製のカラシチャツネの瓶詰めを使用して辛さの
 
        調整をします。
 
        現在市販されている、 甘いジャムの様なチャッネは、別物で、 無い人は、カラシで
 
        代用して見てください。
 
 
         ここで、エビの出汁汁を入れます。
 
 
 
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       そして、リンゴのすり下ろしと、 リンゴの小割を入れて、弱火でコトコト煮ていきます。
 
 
 
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           定義 その5で、 そして、海軍省指定のカレー粉を入れて、ココナツミルク
 
           いれます。
 
           これは、カンカンの中に入っていて、 粉を水や、海水で溶いたようです。
 
           無い人は、牛乳で代用していただけたらと思います。
 
 
 
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                        作業していたら、麦御飯が出来ました。 
 
 
 
 
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              こんな感じで、 エビの軍艦カレーが出来上がりました。
 
 
 
 
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           当時は、 「 はい、次、次、次。」と、人数が多いので、 麦飯をついで、
 
           カリーの汁を、順番にかけていったようです。
 
 
 
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               じゃーーん、 今日の エビの軍艦カレーの出来上がりです。
 
 
 
 
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          当時、エビなどは、食べれなかったそうで、 何ヶ月かにどこかに停泊して、
 
           エビの補給が受けれた、港で、停泊中に、 食べれたそうです。
 
           航行中は,缶詰料理が多かったそうです。
 
 
 
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           牛肉をジャンジャン入れて、ジャガイモを入れて、 にんじんを入れて、
 
 
           そういうカレーは、戦後の想像上の進化した物で、 当時は、こんな感じの
 
           汁かけ御飯の延長のような食べ物だったようです。
 
 
 
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            今日は、 一緒にベーコンのお汁も作って見ました。 塩味で美味しかったです。
 
 
 
 
 
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             今日は、原価が250円程度、 ルーを作る作業時間は、30分程度の
 
 
             素人料理の紹介でした。
 
 
 
 
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             今日は、 質素ですが、 さらりとしたヘルシーな感じのカレーでした。
 
 
 
 
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           みなさんも、美味しかったので、よかったら、つくれんぼ してみていただけたらと
 
           思います。
 
 
 
 
   
                         【  今日の模型のお話です。 】
 
 
 
 
 
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                   今日は、シールこと、デカールを貼っていきます。
 
 
 
 
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                            こんな感じで、貼っていきます。
 
 
 
 
 
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                         こんな感じで、 作業を完了しました。
 
 
 
 
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          自作の、山口 多門 海軍少将座乗を示す、 少将旗と、軍艦旗をカスタムして
 
          取り付けてみました。
 
          マストの長さを倍にしたのですが、 このくらいが外観上、 ちょうど良い高さの
 
          ようです。
 
 
 
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                       艦尾にも、軍艦旗を取り付けました。
 
 
 
 
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           今日は、こんな感じに,飛行機を塗装して、帯線を入れて乾燥させます。
 
 
 
 
 
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                           今日は、ここまでの紹介です。
 
 
 
 
 
 
 それではみなさん、良い金曜日の夜をお楽しみください。     ギッチョンパー♪