第1272回 昭和19年1式中戦車の製造工場の古写真を観察する。模型公園
みなさん、こんばんは、模型公園です。 2015年1月24日土曜日の3回目の投稿です。
模型公園の所有する古写真をみんなで見て楽しむコーナーです。
この写真は,昭和19年の1月11日に撮影された写真で、 この日、昭和天皇を
観閲官にお迎えして、 観閲行進が執り行われたそうです。
その写真を観察すると、 動員兵のためか、足の動きが今ひとつ揃っていない
ようです。
この写真は、 業界では有名な写真で、同じ物が10万枚以上コピーされ出ていて
全く価値はないのですが、広く知られた写真です。
昭和の戦後、 97式改戦車の製造工場と言う見出しで紹介されたのですが、
実は、三菱重工の1式中戦車の製造ラインの写真で、見ていると非常に興味
深いです。
ドイツや,アメリカの戦車工場というのは、 1番はじめに、車体を作って、
その後、砲塔に、大砲を取り付けて、 砲塔を完成させた後、 クレーンで
上から、砲塔を差し込む形で、組み立てるのですが、既に、砲塔が載せら
れていて、当時の日本の戦車は、 砲身を後から、差し込んでいたのが
見て取れます。
画像を拡大して見ると、 これが1式中戦車の発動機のようで、 拡大して観察すると
いろんな情報が詰まった、興味深い写真です。
当時、こう言う組み立ての工場の写真は、軍事機密と言う事で写真が少ないのが
現状ですが、 また発見したら誌面で紹介したいと思います。
【次回に続く。】