第1345回 陸軍隼戦闘機 裏千家号 古写真を考察する。

みなさんこんばんは、模型公園です。      2015年2月28日土曜日の3回目の投稿です。







        毎週土曜日の恒例の模型公園が所有する古写真をみんなで楽しむコーナーです。




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           この写真は、たしか、1年くらい前に珍しいと思って手に入れたのですが、


         昭和16年から17年頃の撮影の写真で、 陸軍の隼【 はやぶさ 】戦闘機


         裏千家号の 写真です。


          裏千家というのは、 ご存じない人の為に簡単に説明すると、京都には茶道の


         家元で、 表千家、 裏千家、 武者小路千家 とあって、 千家の祖先は、  

         室町時代の 千 利休 居士で、 本家が、表千家、 分家が 裏千家、 武者小路

         千家 となっています。



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           この機体は、 胴体に、 拡大すると、愛國 2393 裏千家 と、マーキングがあり、


           昭和15年前後に、 茶道の弟子達から寄付金を募り、陸軍省に多額の寄付を

           行って、 その資金で作られた 隼です。

           全体の形状から、 隼の 1型 と呼ばれる型の戦闘機で、 当時いろんな企業や




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           団体が寄付をすると、 その資金で作られた飛行機は、 愛國号と呼ばれ、

           後部の胴体に、 愛國 第○○号 ○○ と名前がつけられたのです。


           そう言うわけで、 この機体は、 2393番目に作られた 愛國者の寄付で

           作られ、 裏千家 という、 寄付の代表者の名前が入れられたのです。

           当時の家元の ご長男、 現在の宗匠の お父さんですが、陸軍の連隊に

           出征され、戦後、 なんとか生きて帰国され、 世界平和を説いて歩かれる

           事になっていくのですが、 当時は、社会の為、国のためにと 寄付を集められ


           社会貢献をしようと言うことで、 当時の家元のお父さんが寄付をされたようです。






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        本日は、 手元の昭和16年前後撮影の、今から約73年前の 陸軍 1式戦闘機1型

        隼 愛國 2393  裏千家号の写真の紹介でした。




                     それではみなさん、よい土曜日の夜をお楽しみください。     




           【次回に続く】