第1362回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第1361話 イギリスの宣撫工作の事。 2015年11月24日火曜日の投稿です。





   
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   戦争にもいろんな方法があって、 世間一般に言う、大砲や、小銃を使用する

   通常の戦闘行為とは別に、 工作員を送り込んで、内乱を画策する、謀略

   作戦や、 今日お話しする、 宣撫作戦 【せんぶさくせん】と言うのがあるの

   ですが、 戦後の現在、宣撫作戦などと言う言葉は、日本では使われなくなった

   死語ですが、大正時代当時はよく使われる言葉でありました。


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    イギリスの宣撫作戦の標的は、 敵対国家、大ドイツ帝国や、 オーストリー

  ハンガリー帝国、 オスマントルコ帝国ではなく、 どこであったかというと、

  当時中立国家であった、アメリカ合衆国の国民でありました。


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   ロンドンや、パリにドイツの飛行船が飛んできて、 何も罪の無い市民に

   無差別に 爆弾を空からばらまいて、多くの人が死傷し、 その中には、

   アメリカ国民も含まれていると、 大々的に 宣伝活動を行って行ったのです。


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         そして、 軍艦でもない 輸送船を国籍を問わず、病院船まで

         ドイツは雷撃して撃沈し、 多くの民間の船が撃沈されていると

         広報活動していったのです。

         そして、アメリカの輸送船がドイツの潜水艦に大西洋上で撃沈

         されると、 アメリカ政府以上に、 どんどん ドイツの非道を訴える

         キャンペーンを展開していったのです。


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     それでも、 アメリカの議会は、中立を叫んで、 動こうとしなかったのです。




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   イギリスの首相、 デヴット ロイド ジョージは、この戦争を早く終わらせる

   ためには、アメリカにイギリス側で参戦してもらうしか方法はないと悟り、

   アメリカに工作員を送り込んで、 ユダヤ人金融組織に、 ある噂を、

   ばらまいていったのです。

 
    「 このまま数ヶ月すると、 イギリスやフランスは、まずパリが陥落し、

      敗戦するであろう、 その先は、フランスに貸し付けた 戦時国債が、

     紙くずになるであろう。」  という 両刃の剣の様な噂であったのです。



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      当時のウォール街の ユダヤ人金融組織の銀行の幹部は、 貸し付けた

      金銭を回収するにはどうしたら良いかと考えたわけです。

      貸した金を回収するには、 イギリスやフランスが 負けずに残って

      毎月、少しずつの元金と、 条件のよい 利息を支払わせないといけな

      いと考え至り、 パイプのある アメリカの議会の政治家に、 アメリカが

      英 仏 を支援するよう、働きかけを行って行ったのです。


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      アメリカのユダヤ人金融組織から、毎年 多額の政治献金を受け取って

      いた政治家は、 次第に ユダヤ人金融組織の言いなりとなっていった

      のです。 

      ユダヤ人からすると、フランスがドイツに降伏して、自分達が貸し付けた

      金銭が、 紙くずとなり、大きな損失を出すことは避けなければならない

      事であったのです。 


      【 明日に続く。】