第1398回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第1397回  フランス軍の進駐の事 2015年12月31日木曜日の投稿です。







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     ヒットラーは、ドイツ民族が相争っているときではなく、団結して国難

     対処しなくてはならない、 共産主義者や、 ドイツを分裂に導こうとする

     不良外国人を国外に追放して、 いち早く、このドイツをドイツ民族だけ

     の国にして立て直すべきであると、 当時演説していたようです。


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         【 ワイマール共和國打倒を掲げた リュトウィッ陸軍少将 】




     ベルリンを首都として 右翼政治家のカップ と、 御輿を担いだ、

     リュトウィッ 陸軍少将の 民兵部隊が、 第1次世界大戦の和平条約

     の ベルサイユ条約を破棄することを宣言し、  それに対して、ベルリン



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     を追われた、 ワイマール共和國のエーベルト大統領一派は、シュトゥット

     ガルトを首都として、 英米仏との協調外交を主張し、 ルール地方では

     フランスの陰謀で、 ドイツ スパルタクス団【共産革命派】の武装蜂起が

     起きて、ドイツ国内は大きく分裂したのです。





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   ところで、 ワイマール共和國の対応が遅れて 共産革命が広がっていった

   原因は、 ヴェルサイユ条約で、ドイツのルール地方は、非武装地帯と設定

   され、 ルールの蜂起と呼ばれる、 反乱を鎮圧するためにドイツ軍はこの

   地域に自分の国なのですが、 当時入ることが出来なかったのです。

   この場所に、兵力を進めると、 和平条約違反となり、 また、戦争になる

   危険性が当時あったのです。

   


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   このドイツのルール地方は、ドイツの工業地帯で中核に位置する重要な地域

   で、この地方から産出する地下資源の石炭で、 多くの鉄道が動き、工場の

   動力が動かされていたのです。

   フランスはこの地域に、 共産党殲滅を理由に 軍隊を進めて占領しようと

   計画して、 軍勢を ドイツ国境に集結させ、命令を待つのみになっていた様

   です。 


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               【 ワイマール共和國の エーベルト大統領 】



 当時のワイマール共和國のエーベルト大統領は、命からがら、ベルリンを脱出し、

 フランスに対して、ルール地方へのドイツ軍の派遣を認めるように 外交ルートで

 打診したようですが、 ヴェルサイユ条約を持ち出して、フランス政府に 拒否され

 たそうです。

 フランスとしたら、これから占領する場所にドイツ軍が入ってくると、戦争になるので

 ドイツ軍の進駐を拒否したのです。




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  1920年 日本の大正9年3月後半、 フランス軍は、当地に住むフランス人の

  身の安全の確保という理由で、 軍勢をドイツ領に侵攻させたのです。


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   フランス軍は、 フランス軍の諜報組織が武器弾薬をばらまいて、共産革命を

  煽動していたのですから、 どういう話しになっていたのかはよくわかりませんが、

  大して戦闘行為にも及ばず、 フランクフルトなどのドイツの都市を占領したの

  です。

  
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      フランスは、ドイツの工業の心臓部のルール地方を占領し、 軍政下に

     この地域をおいたのです。


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        そして、 これに反対するドイツ人は、裁判をすることなく、フランス軍

        が処刑していったのです。


    
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  このような出来事から 当初中立を表明し、ベルリン政府にも、ワイマール共和

  國にも加担しなかった、ドイツ陸軍の大部分は真剣にどうしたらドイツの為に

  よいか考えるようになっていったのです。

  ドイツの石炭の大部分を産出するルール地方をフランスに押さえられたことで、

  ドイツの鉄道や、 蒸気機関の工場は、石炭がないと止まってしまうわけで、

  大きな影響が出る事になっていったのです。 

  このままでは、 ドイツはフランスに石炭を持ち去られ、燃料不足に陥り、国内が

  分裂し、 外国の異民族に国土全体が占領され、支配される事になっていくだろ

  うと、 大きく心配することになっていったのです。



   【 明日に続く。】