第1420回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第1419話 ヒットラーの外交顧問の事。 2016年1月22日金曜日の投稿です。






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    イタリー王国の イタリー戦闘集団 ファッシーこと、 後の ファシスト党

  勢いがましていくと、 ヒットラー達は、随分影響を受けたようで、 着ている

  服まで、 ムッソリーニ達の姿をまねていったのです。

  この当時、 ムッソリーニ達の ローマへの進軍を聞いた、ヒットラーは、「イタリ

  ー王国の陸軍軍曹に出来たことであるから、ワシにも出来るであろう。」と、

  考えたようですが、 ベルリンがどういう場所にあって、どういう所か、ヒットラー

  はよく詳細を知らなかったようです。



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そこで、当時、 ミュンヘンの郊外に、カップ一揆に参加して、 夢破れ、ベルリン

から逃走してきて、潜伏中であった、 カップのベルリン内閣の、通信大臣であった

リヒター と言う男に、ヒットラー接触を持ち、 色々情報を仕入れたようです。

ヒットラーが知りたかったのは、 どういう顛末で、 ベルリン政府が、ワイマール

共和國の エーベルト大統領達を追い出し、 そして、 カップ一揆と呼ばれる

クーデターが失敗していったかと言うことであったのです。



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          【 ヒットラーの初期の外交顧問 リヒター元通信大臣 】


    この リヒターという人物は、 元 通信大臣と言う事もあって、政財界に

    パイプを持ち、 ろくろく学校に行かず、 知識の薄いヒットラーには、

    よくわかるように話をしてくれ、 ヒットラーは 頼りにしていたようですが、

    リヒターという人は、 もう一度、ミュンヘンで、政治力を取り戻し、力を

    蓄えて、もう一度ベルリンに打って出ようと、考えていたようで、 その

    実行のために、ヒットラーを利用しようとしていたようです。



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 ヒットラーは、このベルリンの地理、政財界に詳しい、元大臣 リヒターと言う男の

話や、助言を聞きながら、 ワイマール共和國を 武力で討伐し、 ドイツ全土を

征服しようと企んでいくのでした。

時に 1923年 大正12年 ヒットラー34才の頃の出来事でありました。



   【 明日に続く。】