第1421回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第1420話 ヒットラーの野望の事。 2016年1月23日 土曜日の投稿です。
という、法律の中で数年間すごした、 野心に満ちた男達が、 これらの軍事
制度を模倣して、 政治手法に応用していった結果、 イタリー王国や、 ドイツ
で独裁政権が誕生していったのです。
つまり、指導者の命令に反すると、 軍隊の中の法律 軍法の抗命罪が成立
し、 従わない人々は処刑されていったのです。
国民全体が、軍人のような、法律の中で暮らしていくようになり、指導者に
逆らうことは、 処刑を意味していたのです。
国家社会主義という、政治制度の下、バラバラの王族の支配を改めて結集し、
強力な ドイツ帝国を建設しなければならないと考えるようになって行ったのです。
それにはどうしたら良いか、 当時の 欧米にペコペコして、無策の経済政策を
とっている、 エーベルト大統領達の ワイマール共和国は、邪魔な存在であった
のです。
これらを武力討伐し、 自らが政権を樹立して、 ドイツを強い国家にすべきで
あると、考えていたようですが、 どういう風に手を打って、事を進めていくかと
言う事を、考えていたようです。
3年前に 反乱を起こし、ベルリンを占領し、 ワイマール共和国を打倒し、
ベルリン政府なるものを成立させ、 その後、分裂分解して、失敗に終わった
にヒットラーは 生かそうとしたのです。
【 カップのベルリン政府の リヒター 元通信大臣 】
という、元 カップ ベルリン政府の閣僚であったのです。
問いかけに対して、 リヒターの返事は、 「ワイマール共和国の国軍の
協力が得られず、 このことが、一時は協力を約束した、他の様子見の
政治勢力の離反につながっていき、分解、分裂の原因になっていった。」と、
ヒットラーに 顛末を語ったようです。
つまり、 初期のカップ達は、少ない兵力であったため、国軍には対抗で
きず、 それを見透かした様子見の連中は、 離れていったわけです。
所詮、 他人の兵力をあてにして、 号令をかけたものの、 兵力は
集まらなかったわけです。
ヒットラーは、自分の考えを語ると、「 我々は今後どうしたら良いであろうか。」と
語ると、 ある提案を リヒター元大臣は ヒットラーに話して聞かせたのです。
一政党の若干34才の若手党首に過ぎず、 仮に、ベルリンを占領できても、 ドイツ
国内の、数年前まで、いろんな王家が封建制度で支配していたいろんな国々を
まとめるのは 非常に困難であろう、 それを補強するにはどういう方策がよいか、
リヒターは、語り始めたのです。
【 明日に続く。】