第20回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第19話 海軍兵学校の一日の時間割を聞く。2012年2月27日月曜日投稿です。
「海軍兵学校の朝は早い、朝起床は、5時30分、急いで寝具をたたんで、練兵場
に出て全員点呼、体操を行う。
そのまま、海にいき、ボートをしたてて、分隊ごとにカッター訓練、朝食は7時から、
授業は、8時10分から、12時まで、12時10分から昼食、13時10分から、14時
まで、授業、14時10分から15時20分まで自由時間となっているが、実際には、
1号生徒による指導がある。
15時30分から16時30分まで、練兵場で、野外教練、17時30分から、夕食、
18時30分から21時まで、温習ということになっているが、実際は1号生徒よりの
しごき、説教の時間、21時15分より 巡検準備、21時30分より、消灯となって
おる。」 「マ、こんな感じの生徒の一日である。」と中尉から説明があり、「まず、
受験をする前に、学校の推薦が必要となる、つまり、内申書である。ふだんの行い、
態度が重要で、先生に一言でも、変なことを書かれたら、予選落ちだ、成績もさる
ことながら、推薦状が物を言う、それと体だ、体育の成績が、甲でないと丙以下
では、だめだ。」
「一応、推薦状と、成績表、受験願いを書いて、海軍省の部局に送付すると、事前
調査が地元の警察から、行われる、犯罪歴がないか、共産党ではないかとか、
いろいろだ、引っかかると試験は受けられない。問題がなければ、県庁所在地の
定めた場所に試験担当の将校がきて、試験をする。」
「よく聞け、これからの話しが、試験の大事な部分だ。」
【次回に続く。】