第70回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第69話 入学試験2日目を終える。 2012年 4月17日 火曜日投稿
86番、合格の掲示を見て、一安心して、宿に帰った。
宿の女将さんに「どうでした。」と聞かれて、「数2の試験には、合格したよ。」と、答えると、「まあー、よかったわ
ねー。」と、自分の事のように喜んでくれた。
女将に、「じつは、奥さん、明日は、国語、漢文の試験が、午前中、それに合格したら、午後から、化学と物理の
試験があるので、お昼をーーーー。」と言いかけると、女将が、「おばちゃんがお弁当つくってあげる。」と言ってく
れた。
頼みもしないのに、ありがたい話しである。
実は、外の食堂で食べようかと、言おうとしたところであるが、弁当の方が、時間を気にしなくて良いので、助か
るので、一安心した。
「それと、合格にしろ、不合格にしろ、明日もここに泊まりたいので、部屋あいてますでしょうか。」と尋ねたら、
女将が、「心配しなくても、ちゃんと部屋とってありますよ。」と言ってくれた。
女将が、「なんでー、明日から、いままで、午前中だけだった、試験が、午後もあるんやろねー。」と、聞かれた
ので、「不合格者が脱落して、あとの、人数が少なくなっているので、採点が早いので、午後からも、試験がある
のだと思います。」と言うと、「明日の試験、がんばってねー。」と励ましてもらった。
午前中の、国語、漢文は、自分は、父が、国語、漢文の教師で、子供の頃から、たたき込まれていたので、
学校の中では、1番で自信があったので、問題は、化学と物理であった。
夕方から、夕食、入浴をはさんで、参考書と問題集を開いて、試験前の悪あがきの勉強であった。
【次回に続く。】