第111回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第110話 写真屋で、うんざりする。                 2012年5月28日 月曜日投稿
 
 
五条の写真屋の前まで走ってきた、服装を整えて、「こんにちは。」と、入るとおばさんしかいない、「ご主人は、
 
どちらですかのー、写真を撮ってもらいたいのですが。」と尋ねると、「主人は、どこに行ったかわからへんので
 
すわ、いつ帰ってくるか、わからないのです。」という、今のように、電話が、全部の家に無い時代、なかなか、連
 
絡も思うにならず、大変な時代であったのだが、写真屋で、待っていてもらちがあかないので、畝傍中学に行くこ
 
とにした。
 
こんな事なら、はじめから、中学に行くべきだったと、後悔したのであるが、学校の職員室に急いだ、到着する
 
と、用務のおこづかいのおじさんしかいないのである。
 
「教頭先生か、だれかいらっしゃいませんか。」と尋ねたら、「さあーー、どこに行ったのか、わしには、わか
 
らんです。」 こんな返事である。
 
「少し廊下で待たせていたいただきます。」とことわりを入れて、1時間程度、待つことにしたのであった。
 
 
【次回に続く。】