第223回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第222話 数学1の入学試験、終了する。 2012年9月20日 木曜日、投稿です。
教卓の前の、試験官が、「試験時間、終わり、答案を回収する。 各自、受験番号と、氏名を確認して、
こちらに提出するように。」と、大声で叫んだのであった。
第3問目が、自信がなかったので、心残りであった。
教卓に答案を出して、振り返ってみると、試験会場のほとんどの生徒が、会場で試験をがんばっていたようで、
みんな、どこかの問題が、わからなかったのか、ぎりぎりまで粘っていたようであった。
合否の発表は、夕方なので1度、宿屋の大和屋に帰ろうと思い、兵営の門の立ち番の兵士に
挨拶して、連隊の敷地から出たのであった。
少し離れて歩いていた、生徒を呼び止めて、第3問をどう書いたか聞いてみると、4000海里と
記入したと言うではないか、まいったのうーー、と、胃が痛くなってしまった。
さらに、別の生徒を呼び止めて聞いてみると、3500海里と言う、結局、答えはわからずじまいであったが、
さてーー、どうであったのか、悩みながら、奈良の町をとぼとぼと歩いて、宿屋に
戻ったのであった。
【次回に続く。】