第231回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第230話  数学2の難問の事                        2012年 9月28日 金曜日の投稿です。
 
  はじめの問題はも簡単な三角関数の問題であった。
 
 問1、   軍艦より、直線距離で、3000メートルの敵陣地に、砲撃をくわえる物とする。
 
    10ノット【約時速20キロ】で、移動しながら、5分後に、射撃した場合、の目標までの水平距離を算出せよ。
 
  この問題は、まずは、移動の距離計算で出してやらなければ、何も進まない。時間掛けることの速さで、移動
 
 
  距離を算出し、三角関数を用いて、斜距離を算出する問題である。
 
   焦らずに、糸をほぐして行くように解いていけば、大丈夫である。
 
 
 問2、 次の円錐の容積を求めよ。
 
      この問題も、公式に数字を入れて計算していけば、大丈夫である。焦る必要はない。
 
 問3、 1点あるいは、1直線に関して対象となる図形は、いかなる物か、 これも簡単であった。
 
 
 問4、 半径A尺なる円があり、その中心角Bに対する弦の長さは、何尺になるや。
 
       これも、応用問題で、四年前の入試試験に数字が違う物の、同様の問題が出ていたのを何度も
 
      反復して、練習していたので、なんなく解答出来た。
 
 
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                              【当時のドイツの新鋭潜水艦】
                          
 問5、  潜行している潜水艇が、その東1800メートルの海上を北に向かって、毎分300メートルの速さにて、
 
      航行中の敵、戦艦を視認して、毎分150メートルの水中速度にて、直進してすみやかに、敵船の西方
 
      600メートルの点に近づかんとす、その進むべき方向を、四角い枠の中に作図せよ。
 
         この問題は、過去に例がなく、今回が初めての問題であった。
 
      源田實を迷わせたのは、潜水艇であった。 当時潜水艇とは、新兵器で、水の中に没して、敵を攻撃
 
      する船で、上海で戦利品として捕獲された、ドイツのユーボートというのを新聞で見たことがあるので
 
      あるが、考えこんでしまったのであった。
 
     【次回に続く。】