第235回 昭和の伝道師 【戦中戦後のパイロットの物語】

第234話  数学2の合否発表の事                     2012年10月2日火曜日投稿です。
 
 
 
 
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 広島城の大手門の掲示板に、合格者の名簿が貼り出された、百人近くが、どっと、掲示板に押し寄せて、
 
ごった返していたのであるが、源田實は、視力2,5の、抜群の視力で、遠方から自分の番号を確認していた、
 
さらに、縦か゜3列、横が12列で、合格者が36名であることも瞬時に把握したのであった。
 
人混みの中から、同じ1中の生徒の重森靖彦が、出てきて、嬉しそうな顔をして、「よかったわい、番号があった
 
わい。」
 
と喜んでいたのが、印象的であった。
 
 
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千人近くが、百人近くに減少して、今日の午前中で、さらに36人の合格者かーーーーーー。昼の英語の試験は、
 
さらに厳しそうであった。
 
 さらに人混みの中から、先ほど話しをしていた、1中の井上が出てきて、「やれやれ、だめかと思ったら、合格して
 
いた。」と、喜んで出てきたのであったが、遠くで見ていると、昼を一緒に食べる事になった、修道中学の連中は、
 
だめだったようで、みんな揃って、帰宅していたようであった。
 
 井上が近づいてきて、「おぃ、おみゃーどうじゃったんなら。」と、聞くので、「あそこの掲示板に、88と書いてあろ
 
うが。」と、いうと、「おまーーようあの数字が、見えるもんじゃのう。」と感心していた。
 
 「おい、井上、もう数学はすんだ、頭を切り換えて英語の試験じゃ、」と、言うと、井上が、「そうじゃそうじゃ、英語で
 
 ござる。」と、言いながら、試験会場の木造の建物に急いだのであった。
 
【次回に続く。】