第241回 昭和の伝道師【戦中戦後のパイロットの物語】

第240話  奈良の大和屋の朝食の事                   2012年10月8日 月曜日の投稿です。
 
 一方、もう一人の方の主人公、淵田美津雄の方は、大正10年5月7日は、いつもの早朝朝4時に目がさめたので
 
あった。
 
  家にいたときは、新聞配達をしていたので、こんなに早く起きるクセがついてしまったのであった。
 
   他の寝ている人を起こしたらいけないので、英語の本を広げて、どんな問題が出るのか、考えていたので
 
あった。
 
又、大阪の病院にいる母のことが気がかりで仕方なかったのであった。
 
    そうこうしているうちに、6時が周り、小鳥が、なく声が、窓の方から聞こえてきた。
 
昨日。数学の1の試験を不合格になった連中も、宿泊しているので、今日の試験の話は、宿内では、しない様に
 
しようと、考えていたのであった。
 
  それに、試験は、5日間連続の試験の内、1日目の数学1の試験が、すんだばかりであったのであった。 
 
朝、4時から起きていると、お腹がすいてきたのであったが、朝、6時半になると、朝食の準備が出来たようで、
 
下の居間の広間に、2階から降りたのであった。
 
 
   すると、広間のテーブルには、美味しそうなアジの開きと、なすびの味噌汁、キュウリの輪切りが、
 
  出してあったのであった。
 
    「女将さん、おはようございます。」と言うと、女将が「あら、淵田さん、おはようございます。今、弁当
 
  作っていますから、先に、朝ご飯を召し上がってください。」と言われたので、1番に、座って、
 
朝ご飯を食べたのであった。
 
 
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       なにしろ、朝早く起きると、腹が減る、   うまそうやのーーと、思い、アジの開きを箸でつついた。
 
当時は、現在のように、冷蔵庫もなかったし、内陸の奈良には、開きなどの干した魚か、川魚しかなかったので
 
あった。
 
  うまいうまいと、食べていると、昨日の不合格組が、起きてきた、 今日朝、朝食を食べたら、家に帰るらしい。
 
 
明日は、我が身である。
 
  だいたい、午前中の数学の2は、昨年合格していたので、そうでもないと考えていたのであるが、午後の
 
英語の試験が問題である。
 
  昨年は、最後の最後で、英語の試験に不合格になり、浪人したので、英語の試験が、心配であった。
 
 朝食を食べて、顔を再度洗って、身支度をすると、少し早いが、出発しようと思ったのであったが、頼んであった
 
 弁当が、まだ出来ていないようであった。
 
【次回に続く。】