第243回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第242話 数学2の入試試験の事 2012年10月10日 水曜日投稿です。
建物の中に入ると、まだ、陸軍の兵士が、机に、受験番号の紙を貼っていた、まだ自分の番号は、貼られていない
ようなので、少し待つことにした。
受験願書は、早めに出したのであるが、浪人組は番号が後になるらしい、現役の新卒より、すこし条件が不利に
ならなければ良いのであるが、しばらくしていると、机を兵士が運んできて、受付と、事務手続きを始めたのであった。
受付を済ませて、写真との照合がすんで、 やつと席に座れたのであった。
8時40分頃になると、数人の試験官がやってきた、教卓に答案用紙を置いて、
今日の予定を黒板に書き出したのであった。
本日の入試試験の予定、下のごとし。
朝、9時から11時半まで、数学2の入試試験。
昼、13時00分 合否発表
同 13時30分 準備
同 14時00分から16時00分 英語の入試試験。
同 17時00分 合否発表
と、手早く書いて、こちらを向くと、
「全員傾注、 起立 礼 。」と言うと、「ここに書いてあるのが、本日の日程である。昨日説明したように、
試験は、5日連続で行われる、各自健康管理に十分注意して、受験するように。
数学2が、不合格の生徒は、英語は受けられないので、そのつもりで、なお、昼食は、掲示板に、案内
図が出ているので、兵士用の食堂で弁当を取るように、以上。」と、早口で説明すると、
答案を前の席順から順番に配布して、後に随時答案が配られたのであった。
【次回に続く。】