第255回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第254話  大正10年5月8日 広島市内の早朝の事           2012年10月22日 月曜日の投稿です。
 
 
  場所は変わって、もう一人の主人公、広島市内の源田實の下宿では、朝6時30分頃、實は起床し、水洗い場
 
で、顔を洗った、
 
 今日は、海軍兵学校の入試、3日目の朝である。
 
  下宿のおばちゃんが作ってくれた。ご飯と、お味噌汁を食べて、2階の部屋に行って、筆記用具などの、再点検を
 
した後、少し早めに、自宅を出発した。
 
  
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       出る時に、下宿のおばさんに、お弁当を作ってもらって、水筒と一緒に風呂敷に包んで、
 
      「元気よく、言ってきます。」と、挨拶して、下宿を出発したのであった。
 
        まだ、7時過ぎだというのに、結構な人通りで、市内は、大勢の人が、忙しそうに、行き来していた。
 
 
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             朝方の、元安川の川沿いは、とてもさわやかで、気持ちの良い風景であった。
 
 
   
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                   広島城天守閣は、朝日に照らされて、きれいであった。
 
 
 
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             朝の8時前、  広島城の大手門に到着した。  少し早いようであるが、
 
             遅いより良い。
 
            立ち番の兵士に、 「広島第1中学卒業 源田實 海軍兵学校入学試験のため、
 
            入ります。」と、大きな声で、挨拶して、兵士から、「入って良し。」と、許可を得て、大手門を
 
            通過したのであった。
 
            今日は、午前中、化学、物理の試験であった。  背筋を伸ばして、広島城の試験会場に、
 
            乗り込んだのであった。
 
 
        【次回に続く。】