第278回 昭和の伝道師【戦中戦後のパイロットの物語】

第277話  国語、漢文の入学試験の事                  2012年11月24日 水曜日の投稿です。
 
 
  第5番目の問題は次の漢文を和訳して、簡潔に意味を述べよ。という問題であった。
 
 
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         この文言は、さきの日本海海戦で、東郷元帥が、発したとされる訓令で、当時は、有名な
 
         文言であった。
 
         新聞、雑誌などで、広く紹介されていたので、すらすらと出来たのであった。
 
         
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              当時の海軍省は、日本海海戦の勝利日を、海軍記念日に指定して、
 
              東郷元帥を神様に仕立て上げ、神格化し、 日夜、勝利の宣伝をして、
 
              一介の退役間近の老人が英雄に祭り上げられ、片田舎にまでその名声は、 
 
               轟いていたのであった。
 
               陸軍は、乃木希典大将を、明治天皇に殉死したということで、これまた、乃木神社なる
 
               ものをどんどん建てて、乃木希典を神様に祭り上げ、大いに宣伝して、世論操作
 
               をしていたのであるが、奈良県の片田舎の少年は、そんなことなど気がつかず、
 
               英雄に対して、当時は、あこがれを抱いていたのであった。
 
               得意科目で、早くできたのであったが、もう一度はじめから、誤字、脱字がないかと、
 
               再度、確認することにしたのであった。
 
 
【次回に続く。】