第289回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第288話 海軍兵学校 地理、日本史の入学試験の事 2012年11月25日 日曜日の投稿です。
はじめから、もう一度、試験問題と、誤字などの確認をしていると、試験官の准尉が、「ただいま、ヒトマル
ヨンゴウ時【10時45分】、各自、受験番号、姓名を確認せよ。」と、大きな声で、号令をかけたのであった。
「 よし、試験終了、答案を回収する。」と、号令すると、試験係の腕章をつけた、上等兵が、用紙を回収した
のであった。
【当時の軍事教練風景】
前の方の、同じ1中の生徒の、太田垣が、最後まで書いていたので、 こいつは、問題がわからなかった
のかな、と思ったのであったが、この手の問題で、わからなかったら、いくら考えても、だめである。
11時に試験が完了して、 全員試験会場の外に出たのであった。
昼には、少し早いのであるが、食堂の方に、他の1中の生徒とならんで歩いていると、学徒の軍事教練の
最中であった。
見ていたら、女学校の生徒であった。
重森のやつが、嬉しそうな顔をして、目を輝かしていたのが、印象的であった。
少し、足を止めて見ていて、「ほうーー、すごいもんじゃのう。」と、同級生達と、軍事教練に見入ってしまったの
であった。
【次回に続く。】