第295回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第294話   海軍兵学校 作文入学試験の事。     2012年12月01日 土曜日の投稿です。
 
  作文の試験の試験の最中に、1中の先生から指導があった、模範解答を簡潔に、写したのであったが、
 
はてさて、このままでよいのかと、自問自答して、 少しばかり、支障の無い程度に、末尾の字などを、少し
 
かえたのであった。
 
 なぜかというと、ここの試験会場で、試験を受けている生徒は、ほとんど広島第1中学の人間である。
 
おそらく、みんな同じような、解答を書くに違いないと、考えてのことであった。
 
 
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       【当時の尋常小学校の軍事教練風景、軍人が小学校に乗り込んで、戦争の仕方を指導していた。】
 
 
 そうこうしているうちに、陸軍准尉が、「ただいま、終了5分前、 各自、受験番号、姓名を確認せよ。」と、
 
号令をかけたのであった。
 
  もう一度、漢字の間違いとか、色々と確認していると、「全員、筆記用具おけ、試験終了。」と、大きな声で、
 
指示があったのであった。
 
  陸軍准尉が、「 答案を回収せよ。」と、指示を出すと、 上等兵が、1番後の席の自分の答案から、回収
 
していき、試験は、終わったのであった。
 
畢竟具を筆箱にしまって、試験会場を出たのであった。
 
 時刻は、15時で、 合否発表は、16時30分頃である。
 
重森と井上が、「源田、試験も終わったけえ、女学生の軍事教練見にいこうや。」と、数回言うので、教練場に、
 
行って見たら、残念ながら、もう終わったのか、女学生は、誰もいなかったのであった。
 
 
 
【次回に続く。】