第315回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第314話  海軍兵学校、作文入学試験の事。    2012年12月21日 金曜日の投稿です。
 
 
 
   掲示されている紙には、大正10年5月10日 入学試験日程 下の如し。と、掲示されていたので
 
あった。
 
   3人で、ほうーー、と、のぞき込むように、文面を見ると、
 
          午前中    0900時  口頭面接試験
 
 
          同       1030時   身体検査
 
 
          午後      1330時   被服採寸
 
 
        と、あった。
 
 
        気になつたのは、面接は、良いにしても、身体検査というのが、引っかかったのであった。
 
 
        実は、また、視力検査をされて、視力検査表を丸暗記しているのがわかると、身体欠格
 
        者と言うことになって、不合格になる可能性があったのであった。
 
        身体検査というのは、どないな検査かいのーー、えらいこっちゃと、大変心配したのであった。
 
 
        その日は、宿屋で借りた傘を持って、早めに宿に帰って、女将の鏡を借りて、 のど裏のひげの
 
         そり残しとかを、丁寧に切って、おめかししたのを記憶している。
 
 
【次回に続く。】