第319回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第318話 海軍兵学校、口頭面接入学試験の事 2012年12月26日 水曜日投稿です。
みんなで、歩いて試験会場の建物の土間に入ると、下駄箱があって、 すのこの上に上がって、
建物の中に入ったのであった。
踊り場の所に、2階に上がる階段があって、受付の所に、陸軍軍曹と上等兵が、着席していた。
「広島第1中学 源田實入ります。」と、挨拶して、我々広島第1中学の生徒は、一人ずつ、姓名と、
受験番号を申告して、 1階の控え室の所に行くように指示を受けたのであった。
仕方なしに、横目で、階段を見ながら、そちらの部屋に行ったのであった。
部屋に入ると、修道中学の橋上と、尾道中学の 吉原が、既に着席していたのであった。
井上が、「源田、 どうするかのー、階段の件、受付が、階段の踊り場にあったら、黙って通るわけには
いかんのーー、とうしたらえーかのー。」と、問いかけるので、 「ほうじゃのーーみんなで行くと目立つので、
誰かじゃんけんで負けたやつが、代表で、偵察に行く、こういうのはどうかのー、。」と、提案すると、
石村が、「 ほうじゃのー重森、 みんなでじゃんけんしょうやー。」と言うことになり、 椅子に座っていた、
橋上と、吉原も、 一緒に、「最初は、ぐーー、じゃんけんぽん。」と、やったのであった。
すると、 石村と、重森と、井上が負けて、「うわーー、ついとらんのーーー。」と、いいながら、3人で、
「最初はぐーーじゃんけんぽん。」と、やつて、石村が負けたのであった。
「おい、むらーー、要領よく、偵察してこい。」と、言うと、「えーーーーー、どうしょうかのーー。」といいながら、
渋々と、偵察にいったのであった。
【次回に続く。】