第323回  昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第322話 海軍兵学校 口頭面接入学試験の事     2012年12月30日 日曜日の投稿です。
 
 
  1番始めに呼ばれたのは、井上と石村の2名であった。
 
 当時は、いろはにほへと、の順番で、現在のあいうえおの順序とは、違っていたのであった。
 
二人とも、上等兵に呼ばれていって、一緒に部屋の外に出てしまった。
 
時間がもったいないので、目を閉じて、どのような質問をされても良いように、頭の中で、問答を
 
していたのであった。
 
次に、呼ばれたのは、修道中学の、橋上であった。 そして、重森の順番で、どんどんと呼ばれていっ
 
たのであった。
 
「受験番号88番 源田實生徒。」と、呼び出しがあり、上等兵について、廊下に出て、階段を上がった
 
のであった。
 
 
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        階段を、間違えないように、ひとつ、ふたつと、数えて、上がり、12段づつの24段
 
      であった。
 
       「ここの椅子にすわって、まつように。」と指示を受け、廊下の端におかれた、椅子に
 
       座って、指示を待ったのであった。
 
       入るときの行儀作法については、先輩の平本中尉に指導を受けていたので、そのことで、
 
       頭がいっぱいになり、そわそわと、したのであった。
 
 
【次回に続く。】