第371回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第370話  海軍兵学校2次入学試験の内容の事。  2012年2月16日 土曜日の投稿です。
 
 
 
 
 
 
  教頭先生が、机の上に、出したざら紙にはつぎの様に書いてあった。
 
海軍兵学校 2次入学試験の主な内容は、下記の如し。
 
 
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       初日、2日と、わたって、病院にて身体検査があり、レントゲン写真撮影、 血沈 検痰 
 
       検便、 検尿など他、各種あり、
 
       兵学校練兵場に移動して、200メートル走、  1000メートル走、 8ポンド砲丸投げ
 
       立ち幅跳び、その他各種の実技試験あり。
 
       と、こんな内容であった。
 
        私は、「 教頭先生、砲丸投げというのは、なんちゅーことするんでしょうか。」と尋ねると
 
       教頭先生は、「さてーーーーー、校長先生ご存じでしょうか。」と、校長先生に、鉢を回して、
 
       校長先生は、「 8ポンドというのは、イギリスの重さの表示なので、そういう重さの物を
 
        投げて、距離を測るのでは無いかと思うね。」と、話しがあり、 私は、その紙を
 
        食い入って、何度も見たのであった。 
 
 
 
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      走ったり、飛んだりするのは、新聞配達などで、鍛えているので、ある程度自信があったので
 
 あったが、砲丸投げなどしたことがなかったので、不安になったのであった。
 
  私は、丁重に校長先生と、教頭先生に、礼を言って、校長室を後にして、家路を急いだのであったが、
 
  
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        途中の河原で、人間の拳より、ひと回りおおきい石を拾い上げて、そのまま、手に持って
 
        帰宅したのであった。
 
        早速、海軍兵学校 2次入学試験の準備の始まりであった。
 
 
【次回に続く。】