第377回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第376話  橿原神宮に、合格祈願の事。           2013年2月22日 金曜日の投稿です。
 
 
 
  私はも葛城の家から、五条の町に出て、橿原神宮にむかい参拝したのであった。
 
 
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         ここの橿原神宮の神様に、「ぜひ、海軍兵学校の2次入学試験が、合格しますように、
 
          また、家族が健康で暮らせますように。」と、手を合わせて拝んだのであった。
 
          戦後、私は、神のしもべとなり、信仰に生きるようになるのであるが、この時代から
 
          神様を崇拝し、こころのすみで、神にすがっていたのであった。
 
 
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           橿原神宮で、祈りを捧げると、胸の中が、軽くなり、なんだか、落ち着いた気分になった
 
           のであった。 
 
            橿原神宮を出て、五条の町の本屋、大池書店が、通り道にあったので、
 
            少しだけ、道草をしたのであった。
 
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            店の奥に、敏恵さんとお母さんがいたので、店の中に入って、「おはようございます。」
 
 
           と、挨拶すると、敏恵さんと、お母さんが出てこられて、「 これから、二次入学試
 
           験を受験しに、広島に行ってきます。」と、言うと、敏恵さんのお母さんが、「美津雄君
 
           がんばってきてね。」と、声をかけていただき、少しの間、世間話をしたのであった。
 
           敏恵さんが、「淵田さん、列車の時刻表は、どないしはります。」と、聞くので、私は、
 
            「時刻表言うたら、なんやねん。」と、聞くと、「もう いやわやー、蒸気機関車には、
 
            鉄道時刻表ちゅーもんがあって、この時刻通りに鉄道はうごいとるんや。」と言うので、
 
 
            
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          「ほうーー、わしゃーしらなんだ、そんなもんがあったんかいな。」と言うと、2人とも
 
          あきれたような、顔であった。
 
          当時の私は、1人で鉄道に乗ったことがなくて、奈良駅についてから考えようと、
 
          単純な考えでいたのであった。
 
 
 
 
【次回に続く。】