第379回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語。】

第378話   鉄道の客車の中の出来事。           2013年2月23日日曜日の投稿です。
 
 
 
  小池君に誘われて、急いで、駅弁をかき込むと、くず入れに、弁当の包みを放り込み、後をついて
 
いったのであった。
 
 なかなか、手慣れた様子で、乗車券を買うので、後から、ニコニコしながら、「俺も、同様に。」と言って、
 
同じ内容の乗車券を買ったのであった。
 
 
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         当時は、なかなか、鉄道などは、分限者【お金持ちの意味】の乗り物で、自分たちのような、
 
         山間部の田舎者には、珍しい乗り物で、乗車すると、窓を開けて、嬉しそうに、風景を
 
          見入っていると、あっという間に、大阪の難波駅に到着したのであった。
 
         小池君が、「淵田さん、関西本線は、ここで乗り換えですよ。」と言うので、「おうーー、
 
         そうか。」と言うと、小池君の後をついて歩いたのであった。
 
 
          違うホームに、階段を上り下りして、たどり着くと、違う蒸気機関車が到着していて、
 
          その汽車に乗り込んで、大阪まで、乗車したのであった。
 
 
 
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           40分程度であったか、「ほうーー、ここが大阪の町かと、」窓から見ていると、
 
           あっという間に到着してしまい、「小池君、鉄道は、なんちゅうか、はやいもんや。」
 
           と、こんな会話をして、大阪駅のホームに降り立ったのであった。
 
           「淵田さん、今日の夜の食事の駅弁を買っておきましょう。」と、小池君が言う物だから、
 
           私も、同じ駅弁と、お茶を買ったのであった。
 
           1時間程度か、待ち合わせで待っていると、向こうから、黒い煙を吐いて、すご
 
           い音で、蒸気機関車が入ってきて、我々の前に停車したのであった。
 
 
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             そして、我々が乗って、しばらくすると、黒い煙を吐いて、西に向かって、
 
             鉄道は動き出したのであった。  
 
             客車の車窓から見える風景は、珍しい風景ばかりで、しばらくすると、左手に、
 
             海岸沿いか見えてきて、海が見えると、「 ほおーーー、夕焼けの海ちゅうーのは
 
             きれいなもんやのーー。」と、小池君と二人で話していたのを、記憶している。
 
 
 
【次回に続く。】