第392回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第391話  海軍兵学校、3号生徒の事。        2013年3月18日 月曜日の投稿です。
 
 
 
  我々、源田實他の生徒、8名が川口家に到着したのは、14時頃であったため、引率していた、
 
 花岡雄二生徒が、こう、話を切り出した。 「 全員傾注、 この度の兵学校の2次入学試験には、
 
 300人程度、受験するそうである。 きさまらも、その一人であるが、300人全員ではないが、ほとん
 
どが、一般の家庭にご無理を申し上げての宿泊となっておる。 なにか、そそうをおこしたり、問題を
 
起こさないよう伝達せよと、生徒隊幹事より、命令が出ておる。 問題を起こすような、行動を取ると
 
 問答無用で、不合格になるので 心に、止めておくように。みんな、何か質問は無いか。」と、
 
 問いかけがあったのであった。
 
 
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    すると、金元好廣生徒が、「 あのーー、先ほど言われていた3号生徒とは、何でありましょうか。」
 
     と、質問すると、  花岡生徒が、「 3号生徒は、海軍兵学校の階級の1つで、1番、年長者
 
     が、1号生徒、つまり、現在は、四九期生徒、 その次の2号生徒とは、第50期生徒、
 
     そして、3号生徒が、我々第51期生徒となる。 つまり、学年みたいな物だ。」
 
     と、こんな説明があったのであった。
 
 
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      昭和に入ってからの海軍兵学校は、4年制になるのであるが、 大正10年当時は、
 
      3年制の学校で、  我々は、3年間、この江田島海軍兵学校に、入学して、
 
      過ごすことになるのであるが、1号生徒、2号生徒、3号生徒という、身分で、食事から
 
       風呂にはいるまで、いろんなしきたりに、つらい目にあうのであった。
 
 
   【次回に続く。】