第394回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第、393話 海軍兵学校の1日について語るの事。 2013年3月20日 水曜日投稿
花岡雄二 3号生徒は、源田 實【げんた みのる】の質問に対して、「 そうだな、 海軍兵学校の
朝は、早く、朝の5時には、 ラッパが鳴る、 起床ラッパというのでな、どんなに眠くても、起きなければ
ならん、当然、不寝番というのも、交代でまわってきて、朝の5時には、全員飛び起きるわけだ。
ここが1日の内で、肝心なことで、寝台をきちんと整理整頓しないといけない。
布団なども、きちんと折り目をつけて、正しく重ねて、なれればそうでもないのであるが、
なれるまでが、大変だ、 不出来な場合は、1号生徒、2号生徒の先輩生徒の、ビンタが
がまっている、 我々のクラスというか、分隊は、1号生徒が8人、2号生徒が8人
3号生徒が8人、 成績順で、24人 生活していくわけであるが、不備があると、
先輩たちに、鉄拳修正を受けることになるので、 枕などもきちんと、整えて、
整理整頓しておくんだ。
この動作を3分以内に済ませて、 上半身はだかになって、練兵場に集合しなくては
ならん、遅れたりすると大変である。 またまた、先輩にビンタの鉄拳制裁だ、
ここで、朝の海軍体操を、全員で行う、まぁーー、今の7月の季節は、暖かいから
良いのであるが、秋から、冬場にかけては、朝は特に冷えるので、つらいぞ、
今日の場合は、それから、上着を着て、練兵場に整列する。
何をするかと言えば、分隊事に、カッターをおろしてだな、 すぐに、カッター
訓練が始まる。
7月の今の季節は、暖かいので、良いのであるが、12月、1月、2月は、鼻水が
がまっていて、その日により、罰が違うのだ。
その訓練が終了して、やっと、朝食となる。」
すると、香川の高松中学の佃 定雄生徒が、「 花岡生徒、 どんな食事なのであり
ましょうか 。」と、質問したのであったが、花岡雄二3号生徒は、「 はははは、
食欲旺盛だな、 毎日違うのであるが、本日の場合は、食パン、 スープ、その他の
食事でな、 全員整列して、 生徒隊幹事殿が、着席された後、 順番に、食べ始める
のである。 早い話が、1号生徒、2号生徒、3号生徒、と、順番に食べ始める。
食事の食べ方も、兵学校独自の作法があって、焼きたてのパンを、こうして、切って、
スープに、つけて、少しずついただく、 これが、しきたりである。
これにはずれた食べ方をしていると、鉄拳制裁がまっておる。
その後、急いで、整列して、点呼を受けるわけだ、 そして、朝の0750時まで
には、最寄りの教室に、入室して、教授を待つ、 こんな感じだ。
【次回に続く。】