第422回 昭和の伝道師【戦中戦後のパイロットの物語】

第421話  海軍兵学校 起床動作の事。        2012年4月18日 木曜日の投稿です。
 
 
 
  一連の海軍兵学校の内部の組織の説明の後、私たちは、分隊の寝室の部屋の中に案内された
 
  のであった。
 
 
 
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                     【昭和初期の海軍兵学校の寝室の写真】
 
 
        そこには、寝台に番号が書いてあり、「ははぁーー、これが成績の番号やな。」と、
 
     思って見たのと、寝具が、どこの寝台も、パッシーーと、折り目をそろえて、整頓してあったので
 
     あった。
 
     監事附きの曹長が、「 全員、 注目、  海軍兵学校の起床ラッパは、0500時である。」
 
 
 
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                【 昭和初期の海軍兵学校の起床ラッパの古写真。】
 
 
 
     指で、壁の上の木の箱を指さして、 「 あそこにぶらさげてある、スピーカーという、木箱から、
 
     起床ラッパの音が鳴ると、急いで、起床動作という、寝具のかたずけを、時間内に行って、
 
     外の練兵場で、上半身、裸になって、海軍体操を、0530時より、毎日行うわけである。
 
 
 
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                          【海軍兵学校の朝の体操風件   昭和初期頃】
 
 
                  どんな、理由があろうとも、遅れることは許されん。
 
          そういうわけで、先輩の3号生徒に、これより、起床動作の見本を示してもらう。」
 
         と、言うと、監事附きの曹長は、大きな声で、「  全員、 寝台に入れーー。」と、
 
          号令をかけると、 脇に整列していた、第51期の3号生徒が、寝台に横になったの
 
         であった。
 
          曹長は、首からブラ捧げている、笛を、「 ピーーーーー。」と吹いて、「 起床動作
 
          始めーーーー。」と、号令をかけると、3号生徒は、飛び起きて、寝具の整頓を始め
 
         たのであった。
 
          私たちは、素早い寝具の片付けに、目を丸くして、見学したのであった。
 
 
 
【次回に続く。】