第551回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第550話 海軍兵学校 水泳授業の事 2013年 8月25日 日曜日の投稿です。
私達は、第13分隊の洗濯物を、全員でなんとか、休憩時間中に物干しに干した後、
「洗濯物の取り込みは、明日の休憩時間やな。」と話をしながら、 2号生徒の先任の有泉龍之介
生徒を捜して、 その前に整列したのであった。
私達の先任の福元義則生徒が、号令をかけて、「 全員、整列、頭ー向け。」
と、号令をかけると、 「 敬礼。」 と、号令に合わせて、今泉2号生徒に敬礼したのであった。
いたしました。 以上、申告終わり。」 と、申告し、再度、敬礼をしたのであった。
今泉2号生徒は、 こちらを敬礼しながら、左右を見つめると、「 うむ、ご苦労、 次は、
練兵場で 教練がある時間であるから、全員、遅れないように、練兵場に急ぐように。」と、指示を
出すと、 私達は、敬礼をした後、 生徒館の南側の練兵場に、急いで移動したのであった。
すでに、練兵場には、他の分隊の生徒が、集まっていて、私達は、ぎりぎり集合時間に
間にあったのであった。
教官が、 練兵場に監事附の下士官と一緒に、到着し、私達は、敬礼をした後、
又するのであろうかと想像していたのであるが、
教官が言うには、「本日は、兵学校西側の海面にて、水泳を行う、 全員、準備体操
を行うので、等間隔に開いて、 衣服を脱ぐように。」と指示があり、私達は、練兵場に広がって
海軍体操を、始めることになったのであった。 私としては、伊勢の観海流の水泳道場で
習った泳法で、泳げるし、当日は、かんかん照りの暑い日であったので、「 水泳か、それは、
ええこっちゃ。」と、ずいぶんと、胸が弾んだのであった。
【次回に続く。】