第557回 昭和の伝道師【戦中。戦後のパイロットの物語】
随分と、温習室【復習室】で、 1号生徒に大怒られして、指導された翌日であったか、私達は、
【 海軍兵学校 武徳殿 古写真 】
昭和に入ってからは、 後輩の士官に聞いたところでは、どちらかを選べるようになって
いたらしい。
ほかにも、色々と武道は、教えていただいたのであるが、順序をおいて、紹介して
行きたい。
私達は、首席の生徒の号令で、整列、点呼の後、道場十訓を、全員で、唱和して、
教官に敬礼を行って、授業が始まったのであった。
れていて、 当時は、 いろんな先生の指導を受けたのであった。
【 当時の甲板後部での、柔術の試合風景 古写真 】
船の上に、ござの毛が生えたような、マット風の物を敷いて、 稽古をしていたの
であった。
私が、前を見ていると、かわった耳の形をした、肉づきのしまった身体の先生が2名と
監事附きの下士官が、黒帯を締めて、わしたちの前に現れたのであった。
私は、当時、「 どうしてあんな耳になるのかいな。」と、思い、珍しい物を見るように、
教官の、ぎょうざ耳を、見つめたのであった。
【次回に続く。】